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2006/10/31

広島大学へ

今日は朝5時過ぎに自宅を出て車で広島へ。武田研究室を訪問する。まず武田さんの中性子科学会の講演申し込みの手伝いをし、生物生産学部の上野さんを交えて「退職記念パーティー」についての打ち合わせをした。午後は研究室にある備品の中から使えそうなものをピックアップし、移管手続きをして車に積み込む。前から欲しかったPSPCの測定系(マルチチャンネルアナライザと自分で開発したソフト)とTEMCON、それにデジボルを数台もらってきた。

夕方東広島を出て西播磨へ。明日からのシンポジウムに備えてSPring-8に宿泊する。朝4時間+夜2時間のドライブはさすがにちょっと疲れた。

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2006/10/30

ペンキの匂いの中で

午前中は明後日からのSPring-8シンポジウムの発表原稿作成など。また月曜日恒例の?週末に来たスパムメールの削除と重要なメールのチェックを行う。

午後は課題演習。今日はX線室の工事が入っていて、業者が頻繁に出入りする上にペンキの匂いが充満する中での実験となった。TAをしているKS君と3回生2人には気の毒なことをした。夕方、電気工事に備えてX線発生装置の電源を全部落として電気炉を回収して荷造りする。来週は月曜の夜からKEKに行って火曜日からPFで実験なのだが、この電気炉はそこで使用することになる。

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2006/10/28

京都の紅葉2006〜上賀茂神社

Kamigamo

京都市内の紅葉はもう少し時間がかかりそうだ、と言う感じなのですが、中心部を離れて山に近いところまで行くとぼちぼち色づいてきているようです。今日は上賀茂神社に行ってみたところ、楼門の前に植えてあったカエデがきれいに色づいていました。今日の午前中は好天に恵まれ、また気温もさほど上がらず爽やかで絶好の観光日和でした。

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2006/10/27

セミナー×3

午前中は研究室セミナーで、来春までの予定で長期滞在しているKrinskiが心筋にスパイラルが出来た場合(いわゆる「心室細動」で、通常死に至る)にどうやって回復させるかを数理科学的に研究した結果について説明した。私は専門外のため(失礼ながら)知らなかったのだが、彼は反応拡散系のパイオニアで、非常に有名な研究者らしい。セミナーも噛んで含めるように丁寧で、学生の参加者が少なかったのが惜しい。

午後は、光散乱装置の立ち上げの最終日と言うことで、興味のある学生が集まってデモ実験などをした。また4時からは物理談話会で、リガクの研究所の表さんと言う人がGI-SASを用いて基板上の金コロイド、及びSiの上にできたGeのナノワイヤーの構造について調べた、と言う話をした。

そして最後は、物理教室で恒例になりつつある「ワイン&チーズセミナー」。第一教室、第二教室の枠を越えた話をワインを飲みながら聞こう、と言う趣向で、今日は山本潤さんがソフトマター物理のイントロと液晶に見られる面白い構造の話などをした。今日のセミナーはそれぞれ面白かったが、さすがに一日に3つも聞くとたいへんだ。(理由は、他のことがほとんど何も出来ないから。)

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2006/10/26

実験大当たり!だけど...

朝、光散乱装置の部屋の鍵を開けて来週のSPring-8シンポジウムの発表準備をする。その後、2コマ目は「熱力学」の授業3回目。前回の最後に大慌てで説明した「状態量」と「全微分」の話をし、「準静的過程」や「比熱」の話をし、最後に「分子運動論」の話まで行って終った。予定では2回でここまで来るはずだったのだが、やはり説明が丁寧すぎるのかも。生協に聞いたところ教科書は入荷していたらしいので、次からは持っていることを前提にして説明を進めよう。

昼からX線小角散乱実験の続き。この前はエタノール濃度が1.1Mのも1.0Mのものも空振りだったので、その間の1.05MのものをMH君に作ってもらった。そうしたらこれが大当たり!まさに狙っていた結果が出て良かったのだが、しかしやはり転移点を越えると散乱強度が極端に下がってしまうので古いローターの上に乗った装置では苦しい。再来週はPFで実験なのだが、これと全く同じ試料で測定できたらいいのだが。

光散乱装置の立ち上げは終盤に入ってきて、今日は業者の人がずっとトルエンを試料にして散乱の一様性のチェックをしていた。その結果、アラインメントには問題がなかったもののカウンターのコネクタがおかしくて妙なデータになってしまう、とのこと。残念ながら今週中に完成版になるのは無理なようだ。

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2006/10/25

pre-unbinding?

12月に行われる「台日中性子セミナー」(台湾の中性子散乱の研究者との合同研究会)にinviteされているのだが、そのアブストラクト提出締め切りが今月末だ、と言うことに今日気がついた。来週は火曜日から出張で、その上月曜日までにしなければならないことが多い事を考えて慌てて手を付けたのだが、やってみたらわりと簡単に仕上がった。とは言え、ほとんどこれまでに出た論文の切り貼りのようなものなのだが。

それが済んだので今度は科研費の申請書類作りにかかったが、こちらはなかなか筆が進まない。あまり関係の深くない特定領域への申請で、当たる確率が高そうにないのがモティベーションに影響しているのだろうか。

なかなか進まないのでちょっと気分転換のつもりでpre-unbindingに関する論文を読んだら、こちらは今抱えている課題に関係が深いからかどんどん進む。この内容は、この前MH君がESRFで取ってきた実験結果に非常に近いような印象を受けた。これならMH君のデータも何とか論文としてまとめることができるかも。

昨日から進行中の光散乱装置の立ち上げだが、今日も朝から業者の人が続けていてかなり完成に近くなったので、夕方学生数人と一緒にメインテナンスのしかたについての説明を受けた。光はX線や中性子と比べて見える分楽なのかと思っていたが、ちょっとしたゴミに弱い上に微妙な調整が必要でなかなか大変らしい。

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2006/10/24

光散乱とX線小角散乱

今日は朝から「丸文」の営業と関係の技術者が来て光散乱装置の搬入と調整を行った。以前から欲しかったALVの光散乱装置。ようやく使えるようになるかと思うと、なかなか感慨深い。

光散乱の方はお任せで進みそうなので、こちらはX線小角散乱の実験を進めることにする。この前ちょっとだけやった「異常膨潤」の実験の続きで、エタノールを加えた場合に現れる「膨潤相」との違いを明らかにしよう、と言う実験だった。測定はそれほど難しくないのだが、試料の調整(特にエタノール濃度)が微妙な上にX線発生装置が頻繁に落ちるのでなかなか根性のいる実験となった。今日は2つの試料について測定したがどちらも思ったように転移せずに空振り。明日以降に課題を持ち越した。

これらの合間に、測定を進めつつチェックした川端君の論文の修正意見をスキャナで読み込んでPDFにして送る。夕方、突然?来たJSTの担当者を実験室に案内し、研究室の「宴会」(主な目的は外国人のゲストの歓迎など)に参加した。

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2006/10/23

田中肇さんのセミナー

先週セミナーをしたLarsさんが再び来たので、研究室を案内して装置を紹介した。ただ、学生がほとんどいなくて実験そのものを見せることが出来なくて残念だな、と思っていたら、生活パターンを朝型に変更中のYS君がやってきたので、主に1号館で「液滴の自発運動」の実験をデモしてもらった。

午後は課題演習。今日はFourier変換の例としてX線小角散乱の実験をしてもらうことにしていたので、何をやるかを簡単に説明して後はTAのKS君に任せて田中肇さんのセミナーへ行く。1成分の液体が相転移する、と言う話で面白かった。

その他の時間は、科研費の申請書作りや放射光学会誌原稿のゲラ刷りチェック、日台中性子セミナーのアブストラクト作成、そして中性子のデータ解析などをした。

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2006/10/22

京都の紅葉2006〜高台寺

Imgp1980

京都の紅葉が最盛期を迎えるのは11月の中旬以降なので、今はまだその準備中と言う感じ。豊臣秀吉の正室ねね(北政所)が晩年を過ごした場所として知られる高台寺は10/20から夜間特別拝観を始めていますが、境内の中の紅葉はほとんどがまだ青々としたままです。

そんな中で見つけたほんの一部の紅葉が、このショット。庭園の一番奥にある「傘亭」のそばの一枝が、わずかに色づいていました。

それにしてもこの高台寺。造営に際して徳川家康が政治的配慮から多大な財政的援助を行った、とのことからかつては荘厳を極めたものの、その後度重なる火災で多くの堂宇を失ったそうです。しかし今に残ったものだけでもなかなかのもの。秀吉と北政所を祀っている霊屋や千利休の意匠による茶席だと言う傘亭・時雨亭、開山堂など重要文化財も沢山あって、紅葉がなくても見どころ満載です。11月はラッシュのように人が多くなるらしいので、じっくりと楽しむにはむしろ今の時期の方が良いかも知れません。

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2006/10/20

シンガポール

午前中はシンガポールのナンヤン(南洋)工科大学からLars Nordenskioldさんと言う人が来て、"Electric Interaction in Compaction and Packing of DNA"と言うタイトルでセミナーをした。その間に昨日フィラメントの交換をしたローターのエージングをしていたのだが、部屋の鍵を開けたままにしていたら誰かに閉められてしまって入れなくなった。他の研究室で探しても見つからなかったので、ここには書けない最終手段(^_^;)で入るしかなかった。因みにフィラメントを交換したのが幸いしたのかエージングは非常に順調で、半日もかからずにフルパワー(と言っても今は40kV×100mAで、本来のフルパワーと比べると約1/3)に到達できた。また、来週入荷予定の光散乱装置のためのパソコンの搬入と立ち上げも行った。

夕方、教授室でLarsさんとちょっとだけdiscussion。今後日本とシンガポールとで研究協力ができたらいいね、と言う話をした。私はこれまで2度ほどシンガポールに行ったことがあるのだが、赤道直下なのにも関わらず気候はそれほど厳しくなく、その上安全だし綺麗だし食べ物は美味しいしでなかなか良いところだ。DNAは専門外だが光散乱などで接点はあるので、もし訪問できたら嬉しいかも。

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2006/10/19

授業、会議、会議、実験

午前中は「熱力学」の第2回。今日はボイル・シャルルの法則や状態方程式、状態量、全微分等の話をした。前回の講義で教科書を指定したのだが、突然だったことと生協に仕入れを頼んでなかったことから手に入らなかったようで、ほとんど持ってきた人がいなかった。と言うことで教科書無しでも理解できるように丁寧に説明したのだが、おかげで予定していた範囲の半分ぐらいしかできなかった。

昼休みは21世紀COEの委員長会議。その後は教授会。3時半ぐらいにようやく会議から開放されて、MK君、KS君の2人とX線の実験をしようと思って立ち上げを行った。ところが途中でローターがダウンして立ち上がらなくなってしまった。どうやらフィラメントが切れたようだったので、その交換を行って今日の仕事は終了となった。

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2006/10/18

定盤の移動

今年度研究室の経費でALVの光散乱装置を買うことにしていたのだが、昨日その納入業者から連絡があって「来週の火曜日に持ってきたい」とのこと。こちらはまだ受け入れの準備ができていなかったので、大慌てでやることにした。

まずしなければならないのは場所の確保で、これまでレーザーピンセットの装置が置いてあった部屋の隅を使うことにした。部屋の隅、とは言え既に試料準備のための机と棚が置いてあって、他のスペースにも色々な物が置いてある。なのでまずそれらを片づけてスペースを作り、空いたところに試料準備の机などを移動しなければならなかった。

続いてしなければならないのは、光散乱装置を乗せるための定盤の確保と移動。定盤そのものは購入も考えていたのだが、考えてみれば近々X線発生装置を更新するので、これまで小角散乱の光学系が乗っていた定盤を使わなくても良くなる。X線発生装置が新しくなるのはまだ数ヶ月先なのでどうしようかかなり悩んだのだが、定盤が無くなっても別の机で代用することは可能なのでここで一気に動かすことにした。とは言え定盤を取っ払って代わりの机を設置するものそうすぐにできることではなく、その上光学系を動かしたことによりもう一度アラインメントをする必要もある。そんなこんなで学生に手伝ってもらって定盤を机に交換し、小角散乱の光学系の再調整を行った。

これらが済んで、いよいよ定盤の移動。X線は2F、光散乱は1Fなのでエレベーターを使わなければならないのだが、残念ながら定盤はそのままではエレベーターには入らない。なのでやむなく「足」の部分と「光学実験台」の部分を分離して別々に運んだ。ところがこの光学実験台の部分が大変で、目茶苦茶重い上に(シグマ光機のカタログには「アルミ製ハニカムコア形状のため、軽量で剛性に優れた光学実験台です」と書いてあるのに...)持つところがほとんど無いのでエレベーターへの出し入れに難儀した。それでも研究室のメンバーの努力のおかげで何とか移動も済み、光散乱の受け入れの準備OK。どうもご苦労様>研究室の皆さん。

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2006/10/17

リン脂質膜の異常膨潤

午前中はメールのチェックなど。先週末に長尾さんから来ていた新しい論文の原稿についてのコメントを送る。またX線発生装置(ローター)を立ち上げて、久々のX線小角散乱実験の準備をする。

昼からは課題研究のセミナーをやりながら、時々小角散乱の実験の条件を変えに行く。先々週中性子小角散乱の実験をやってきた「リン脂質膜の異常膨潤」の実験を、今度はX線でやってみようと言う意図だ。ローターの調子が悪く40kV×50mA(フルパワーのわずか1/5)しか出せないのだが、それでも10分程度の測定で2次ピークまではっきり見えると言うのはさすがラメラ相。半日の実験で目標とするデータは取れた。もっともローターが頻繁に落ちるためずっとそばに付いていなければならず、セミナーを中座しながらの実験はあまり進まず。その後心を入れ替えて、そばで見ながら「熱力学」の講義ノートを作ろうと決めてからは、実験もノート作りも順調に進んで良かった。

ところで11月につくばで開催されるAsCA'06/CrSJと言う会議(アジア結晶学会と日本結晶学会の合同会議らしい)への招待状を8月に受け取ったので、その時にすぐに登録とホテル予約を済ませたはずだった。なのにその後何度か「登録してください」と言うメールが来るので、今日になって「もう登録しているはずだけど」と言う返事を送ったら、何と私がしていたのは会議の登録ではなく、ホテルの予約のための登録だったらしい。そもそもなぜわざわざIDを取って勤務先やら何やらの情報を入力して、と言う「登録」がホテルの予約に必要なのかさっぱり分からないのだが、「ホテルのための登録」と「会議のための登録」がHPのトップページに何の説明も無しに(それもホテルの登録が上に)並んでいて、その上まったく連動していない、と言う作り方が理解できない。おかげでearly registrationの期限が過ぎてしまって参加費を余計に払わなければならないわけで、文句を言いたい気持ちでいっぱいになった。

とは言えSAS2006をやった経験からすると、会議を運営している側に悪気があったわけではなく単にそうなる可能性を思いつかなかっただけ。それ以上に今は参加者からの質問やクレームが殺到していててんてこ舞いしているのは確実で、ここで私が文句を言ったから事態が良くなる、と言うわけでも無い。ということでここはぐっとこらえることにしよう。

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2006/10/16

人工細胞とフーリエ変換

今日は午前中から一日かけて、内輪+αで「人工細胞」に関するミニ研究会。東京医科歯科大講師の野村さんら何人かゲストを招いて議論を深めた。と言っても私は午後は課題演習のため出席できなかったのだが。

その課題演習はこれまでのやり方を少々変えて、基本的なテーマについての演習的な要素を加えることにした。そのテーマとして取り上げたのはフーリエ変換。実験物理では基本的な考え方だが、学部生にとっては教科書で読んだだけではなかなか理解できない事柄の一つだ。今日はBZ反応のパターン形成と時間的変化を映像で捉えて波数に展開する、と言うテーマと、常微分方程式を解くプログラムを書いてリミットサイクルを生成し、その結果をフーリエ展開して時間変化を特徴づける、と言うテーマをやった。来週は光散乱を使って実験的にフーリエ変換する例をやる予定だが、TAのKS君はちゃんと準備してくれるかな?

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2006/10/13

SPring-8シンポの概要

午前中は定例の研究室セミナー。今日は理研の長峯さんが、AgとSbのイオンが電極表面に付く時にできる様々なパターンの原因を調べた、と言う話をした。なかなか面白い現象を扱っている上に、研究もきっちりと進めている感じで好感が持てた。

午後は11月初旬にあるSPring-8シンポジウムのアブストラクト作り。今回は自分の研究ではなく、「小角散乱研究会」の副代表として分野をまとめるような発表をする。と言うことで何人か頼んでいた人の資料を見ながら、想像力も働かせつつアブストラクトを仕上げた。

夕方、この前相談したYS君の研究内容について、今度は吉川さんも含めて議論。色々と新しい視点が出てきたが、基本的にはこの前相談した方向性とは違ってなかった。

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2006/10/12

熱力学第1回

午前中は全学共通教育の「熱力学」の第1回。熱力学、と言うと17世紀にガリレイが温度計を「開発」したところに始まる伝統のある分野で、それゆえ色々な教え方、考え方のある学問でもある。今回初めて教えるにあたって色々な教科書をサーベイしてみたのだが、結構千差万別。「歴史」と「実用」と「学問体系」のどれを重視するかによって色々な流儀がある上に、統計力学との関係をどう考えるか、によってもずいぶんと捉え方が違うようだ。自分が学生の時にも今一つ分かった気にならなかったこの科目をどう教えるか。悩んだ末に、とにかく一番スタンダードな教科書に沿って説明してみよう、ということに決めて今日の授業に臨んだ。テキストとして採用したのは裳華房から出ている「熱力学」。学生がどこまで理解してくれるものか全然見当がつかないので、とにかく受講者の様子を見ながらやるしかない。

午後は物理系の研究室対抗のサッカーの試合に参加する。今日の試合はうちの研究室の圧勝だったのだが、5回ぐらいあった決定的なシュートチャンスをことごとく外してしまった。う〜ん、悔しい。

その後、長尾さんが送ってきた論文原稿をチェック。物性研時代には雑用が忙しくてなかなか論文を仕上げる暇が無かった様子だったが、NISTに移ってからはなかなか良いペースで仕事を進めているみたいだ。データを解析して論文をまとめる時間的余裕がある、というのがちょっとだけ羨ましい。

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2006/10/11

Wikipedia

訳あってWikipediaで「物性物理学」の項を調べたところ、「結晶など固体の性質を記述できるようになった」としか書いてなくてソフトマターについては全く触れられていなかった。そこで早速アカウントを取って記事を作成してみた。時間が無かったため簡単なことしか書いていないので、もし関係者の方が見ていたらぜひ修正&追加をお願いします。

ところで今日の午前中も研究室セミナー。徳島大で助手をしている馬さんが電気回路の非線形性を理論的に解析した、と言う話をした。また午後はリガクの営業の人とJSTの本部の人が時間差で来て、X線発生装置購入に関する打ち合わせをした。その他の時間は、明日の「熱力学」の講義ノート作りやMH君、KS君の笹川財団申請書のチェックなどをして過ごす。

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2006/10/10

講義ノートを作らなくちゃ

午前中は医学部の平賀先生のセミナー。午後は課題研究Q8の後期の第1回目で、4回生の卒論のテーマについての議論と後期に行う輪読のテキスト決めを行った。

夕方、YS君が論文をまとめようとしている内容について、北畑さんとともに議論した。これは水と油を界面活性剤とコサーファクタントと共に混合したと言う比較的単純な系なのだが、ある条件をつくってやるとアメーバのように自発的に変形するのを見ることができる、と言う話だ。非常に画期的な内容なので、ぜひ良い論文に仕上げて欲しいものだ。

ところで今年から担当する1回生向けの講義「熱力学」の授業が明後日から始まる。一応どんな講義をするかは考えているのだが、まだ講義ノートを作っていない。そろそろ準備しないと間に合わないかも。

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2006/10/06

梅原屋旅館

Umehara_1

今日は台風並に発達した低気圧の影響で、今日の茨城県は一日中雨&暴風。特に風の強さはものすごくて、傘をさしても全く役に立たない、と言う感じだった。我々のグループは東海村に置いてある軽自動車「長尾号」があったので大きな問題はなかったが、そうでないユーザーはびしょ濡れになりながら宿舎から原子炉まで歩いていた。また、今日で実験を終えて京都に戻ったMH君は、常磐線の特急が動かなくて大変だったらしい。

実験はSANS-Uでの小角散乱実験が昼までで終わり、残すはNSEだけとなった。NSEは半日ぐらいずっと流しっぱなしで実験が出来るので、午後は比較的ヒマだった。

今日の夜は物性研の宿舎が一杯で取れなかったので、近所のホテルや旅館を調べて「梅原屋旅館」と言うところに取ってみた。東海村、と言うところはもともと村松虚空蔵尊の門前町で、そこに来る参拝客を泊めるための旅館がたくさんあったらしい。この旅館はその一つで、まさに虚空蔵尊の真ん前にある。2食付き5,500円と安かったのでどんなところかと若干心配だったのだが、泊まってみればなかなかいいところだ。夕食も量が多過ぎもせず少な過ぎもせず、と言う感じで美味しかった(特にステーキが柔らかくてなかなか良かった)し、大浴場はジェットバスなんかも付いていた。その上各部屋はネットが使い放題。室内は広くて清潔だし、ある意味物性研の宿舎よりも良いかも知れない。

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続・実験

今日は昨日の続きでSANS-UとiNSEでの実験。8時半頃KS君と一緒に3号炉のガイドホールに行き、SANS-Uでの実験の進み具合をチェックする。昨日の夜から進めていた3メチルピリジン(3MP)と水の混合系に塩を加えた系の温度変化の実験は、一応昼過ぎに終了した。この測定、妙に強度が弱かったのでおかしいなと思ってチェックし直したら、何とコリメーションを12mにした時には知っておかなければならない"tips"があった、と言うことが判明。それを知らなかったがために、わざわざ入射中性子の強度を落として測定していたと言うことが分かった。痛い。

この事態を収拾するために時間がかかって、結局3MP系の実験が一通り終ったのは午後7時頃。その後、MH君の「リン脂質乾燥膜の水和による膨潤」の実験を行う。これは短時間で終ったので、もう一度3MP系に戻って自動測定で帰れるか、と思えばさにあらず。何と電気炉の温度センサーの配線がぷっつりと切れていることが判明した。慌てて予備のセンサーを探したものの見つからず、結局物性研の技術職員のAさんに来てもらって電気炉からサンプルチェンジャーに乗せ変えしてもらった。今の時刻は夜中の1時を過ぎたところだが、まだ「おやすみRUN」をかけて宿舎に帰るわけには行かない。

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2006/10/04

実験進行中

昨日からの測定が続いているので、朝8時にSANS-Uにチェックに行く。案の定室温付近での温度変化は難しくて、10時半ぐらいまでに終了予定のスキャンが午後3時ぐらいまでかかってしまった。その後MH君のサンプルを測定し、夕方KS君の測定をかけて宿舎に帰る。

ところで昨日書いたように「原研食堂」(「原研」じゃなくなったんですが)が値上げしたので、今日もみんな(KEKの山田君とMH、KSと私を入れて4人)で昼食を外に食べに行った。今日行ったのは日立の「お魚センター」の中にある「勘太そば」と言うお店。ここはそば屋と言いながらメインは刺し身で、取れたてのフレッシュなネタを材料に安くて美味しい定食を提供している。その中で特に水曜日は「全品400円」の日。普段は5〜650円の定食が全部400円になるのだ。と言うことで我々のほとんどは「元値が高いもの」と言うことで刺し身の盛り合わせ定食を食べた。

夕方はその「お魚センター」で買ってきた材料を使って宴会をする。メインディッシュは「アジのたたき」と「マグロのカマ焼き」。材料費1,000円で美味しいものをお腹いっぱい食べて幸せ。

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2006/10/03

SANSとNSE

昨日から東海村の原子力機構にある研究用原子炉JRR-3MでNSEの実験が始まった。昨日は授業のためビームタイムの開始には間に合わず、KEKの山田君に測定を開始してもらって、今朝条件を変えにガイドホールに入った。NSEの装置自体は山田君の苦労の甲斐あって順調に稼働中。と言うことでいったん宿舎に戻ってMH君を拾って再び原子炉に戻り、SANSの実験の準備をする。そして昼からはSANS実験に集中。午後は主にリン脂質系の室温でできる実験を進めて、夕食後に温度変化の測定を開始した。

因みに昼食はこれまでは原子力機構の所内食堂の260円定食を食べていたのだが、この10月から突然大幅アップして390円になったのだとか。世間の価格からすればまだ安い方かも知れないが、1種類しか選択肢が無いことや味などを考えると微妙なところ。それなら外で美味しいものを食べた方が良いだろう、と衆議一決して、「魚康」で630円のバランス定食(因みにこれはとても630円とは思えないほど豪華)を食べてきた。

夕食はもう一つの行きつけの「住吉」で食べる。サンマの塩焼きと刺し身のセット定食880円也。どちらも脂が乗っていて大満足だった。

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2006/10/02

課題演習B8

今日から後期の授業が始まるのだが、早速午後から「課題演習」の第1回を行った。我々の研究室が担当しているのはB8で、「自己組織化現象のダイナミクス」と言うタイトルを付けている。自己組織化、と言うのは多種、多数の物体からなる系が自ら秩序化する現象を指す言葉で、極論すれば原子スケールから銀河系の構造までありとあらゆる階層で見られるものだ。ただ、その中で本当に面白いのはナノ〜マイクロのスケール。そこでは多数の原子や分子が熱揺らぎにさらされ、エネルギーを吸収したり散逸したりしながら自ら複雑な秩序を形成し、その究極の姿として生命体を形作っている。量子力学によって理解されるミクロスケールと、統計力学により分かっている(少なくとも平衡論的には)マクロスケールの中間の階層は、物理学的にはまだまだ分からない事だらけの領域だ。

これらの問題に対処する方法は色々あるが、我々の研究室が3回生向けの課題として掲げるのは「身の回りで見られる自己組織化の現象に、物理学的な立場から実験的にアプローチしてみよう」と言う方法論だ。他の課題演習に比べると自由にできる、と言うメリットは大きく、ここで新しいことを発見して大きく成長した学生も多いのだが、その一方でいきなり自分でやれといわれて戸惑う学生がいるのも事実。と言うことで今回はこれまでと少々変えて、いくつか標準的な実験と解析をしてもらってそこで基礎を学んでもらう、と言う本来の学生実験らしい?やり方を試そうとしている。「フーリエ変換」により実験データから時間相関と空間相関を導くことにより、自己組織化の度合いを実感してもらう、と言う試みだ。今日は1回目と言うことで北畑さんが作成したプリントを配付して、色々と勉強してもらうことにした。

この授業の終了後に研究室を出て、一路東海村へ移動する。今日から研究用原子炉JRR-3Mで中性子スピンエコー(NSE)の実験。それと平行して明日からは中性子小角散乱(SANS)の実験も行う。

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