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2005/09/09

大学院入試終了!

今日、うちの大学院の入試が終わりました。2日間の筆記試験。1日空けての面接試験。受験生にとっても試験する側にとっても体力勝負で、終わってほっとした、と言うのが最初の感想です。

10年ほど前に大学院重点化で定員が一気に増えたおかげで、どの大学院でも学生の確保に汲々としています。しかしそんな中、常に定員の倍近い志願者が来ているうちの専攻は、非常に幸せだと言って良いでしょう。ただ逆にそう言う状態は責任を伴います。せっかく京大物理に来よう、と言う学生の多くを門前払いしなければならないわけで、結構神経を使います。今日も朝9時から夕方4時半まで昼休みを挟んで数十人の学生に面接し、その後は数時間に渡る大激論?の末にようやく合格者を決める事ができました。発表はもう少し先ですが、合格した人にはおめでとう、と言いたいと思います。

ただ、落ちたからと言ってそんなにがっかりする必要は無い、とぜひ私は言っておきたい。なぜかというと、私自身が二十数年前に院入試で落とされた側だからです。当時の私は結構勉強をしていたし、試験の結果にはそれなりに自信もありました。で、面接まで進んだ時には「当然」とも思っていたものです。しかし、結果は不合格。面接に進んだ19人のうち落ちたのがたったの3人だったことを、今でも鮮明に覚えています。

しかし、世の中分からないものです。その後滑り止めのつもりで受けた阪大に進学して、私の人生は大きく変わりました。良い師と良い仲間に恵まれて、何とか研究者として一人前になることができました。私だけではありません。一緒に京大から阪大に進学したN君は、その後ぐんぐん出世して、40台前半で東北大の教授になっています。院入試の時に私よりもよい成績だった16人が、必ずしも研究者として成功しているわけでは無いことを考えると、院入試って何だったんだろうな、とついつい考え込んでしまいます。

入学試験を受ける方が嫌なのは当たり前ですが、試験する側も嫌なものです。ペーパーテストとちょっとした面接でその人間の将来性まで分かるわけはないのに、その人の人生を決めるような判断を下さなければならないからです。できれば私たちの判断が、誰をも不幸にしないこと。それだけを願っています。

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コメント

ネットサーフィンをしていてたまたまこのページにお会いできました。一週間ほど前、絶対に行きたい、受かるだろう、と考えていた大学院の試験に面接で不合格になってしまい、自信喪失していたところで、なんだかこのページを見て快復しました。次の試験に向かって、将来に向かって、全力でがんばろう、と思います。
ありがとうございました

投稿: yummy | 2005/09/23 01:41

yummyさん、コメントありがとうございます。院入試に合格できなかったとの事、心中お察しします。私もその時は非常に悔しくて、「いつか見返してやる!」と心に決めた事を覚えています。

ただその後、実際に「見返す」事が出来たのかどうか、と言うとそれは分かりません。むしろそんなことはそのうちどうでも良くなって、もっと大切な事がいろいろ見えてきた、と言う気がします。院入試は大事な人生のターニングポイントではありますが、しかし単なるきっかけに過ぎません。どうかめげずに頑張ってください。

投稿: せと☆ひでき | 2005/09/23 21:18

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