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2005/09/30

阪神タイガースの優勝

阪神の優勝、と言うと、私にとっては何と言っても1985年です。この頃私は大阪大学の大学院生で、まさにこの「フィーバー」の真っ只中にいました。27年間優勝に見放され、「給料を上げなくても良いようにわざと優勝しないようにしている」などと言う噂がまことしやかに語られていたタイガース。しかしこの年はシーズン開幕から絶好調で、特にバース、掛布、岡田のクリーンナップの破壊力はピカイチでした。

そもそも私はそれまで、あるいはそれからも阪神ファンでも何でもなかったのです。物心ついたときは巨人ファン。その後長じてからは西武ライオンズの応援で、院生時代はパリーグの本拠地にはほとんど見に行ったほどで、あの年はパリーグの優勝争いをしていたライオンズの方が気になっていたはずでした。

しかし、当時の阪神フィーバーの波はあっさりと私を飲み込みます。試合の日になるとあちこちの研究室のテレビのスイッチが入り、残っていた学生も先生もみんなビールを片手に大にぎわい。勝てば縦縞のハッピを着た学生が六甲下ろしを歌いながら廊下を走り回る、と言う感じで、私はすっかり「洗脳」されてしまいました。だから優勝が決まったときには一緒に祝勝会を行ない、その勢いで大勢で梅田に繰り出し阪神百貨店の前へ。寝袋にくるまりながら徹夜して、これが最初で最後のチャンスかも、なんて言いながら日本シリーズの切符を買ったものです。(それにしてもあの夜は寒かった!)

その後千葉から広島、そして京都に移り住んだ私にとってタイガースは(と言うかプロ野球自体が)遠い存在になってしまいました。今では球場に行く事はもちろん、テレビで見ることすらめったになくなってしまったのですが、しかしこうして阪神優勝で盛り上がっているシーンを見ると、目の前に20年前の光景が鮮明に蘇ってくるのです。

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2005/09/29

秋風邪

先週末からずっと、風邪でひどいめにあっています。最初は喉がいがらっぽいな、と言う感じ。こりゃ風邪だな、と思ったので日曜日に「早めのパブロン」を飲んで収めようとしました。一応効いたみたいで症状は治まったのですが、それがかえって悪かったのかも。翌朝には悪化していて、発熱していました。

月曜はどうしても外せない用事が2つあったのですが、その一つは代理を頼んで午前中は身体を休めるのに専念。その一方でもう一つの用事のための準備を進めて、気力で熱を下げて午後から出勤しました。本当は医者に行くべきだったのですがたまたま保険証が書き換えのため手元になく、面倒なのでパブロン。火曜日も仕事があったので気力で出勤して、何とか抑え込んだかに見えました。

が、やはりそれは甘かった。昼から喉が痛くてたまらなくなって、大学の保険管理センターに行ったものの「定期健康診断」のためにお休み。だんだんヤケクソになって、勢いで教室のバーベキューに行ったのですが、それが止めを刺したかも。水曜は喉は痛いわ熱は出るわで、うんうんうなりつつ一日中寝てました。その間、当座の自費負担で医者にも行った甲斐があったかようやく今日になって良くなって来て、午後から出勤して仕事してきました。医者からもらった薬を飲んで、このままおとなしく身体を休めれば、何とか復活できそうです。

普通「あきかぜ」と言えば、残暑の中でも秋を感じる風のこと。秋に引く風邪、のことではありません。夏風邪はバカしか引かない、とは言いますが、秋風邪はどうなんでしょう?少なくとも私の周りに聞いたら、最近風邪をひいた人が多い様子。残暑でほてった肌に冷たい秋風を当てると、身体が驚いて風邪を引いてしまう、と言うことなのかも知れません。

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2005/09/23

Googleのイメージサーチ

Googleには普通の検索の他にイメージ、ニュース、グループ等いろいろな検索方法があるのですが、個人的に一番役に立っているのがタイトルのイメージサーチです。

例えば、授業やプレゼンテーションで説明の資料を作るとします。そこで「細胞」の絵が欲しいな、と思ったらすかさずイメージサーチをかけます。そうするといくつかのリストの中に、自分の話に適した絵が出てきます。以前だったらイチから図を起こす必要があったようなものでも、ネットの中を探せば似たようなのはあるもの。著作権の問題を考えると使用は慎重にしなければなりませんが、個人的に使うだけなら大丈夫でしょう。本当に便利な世の中になったものです。

ところで最近、驚いたことが一つ。イメージサーチで「紅葉」をキーワードにして検索すると、私のブログに掲載した次の写真が、何と2番目に出てくるのです。

nanzenji_nov.jpg

私は別にこの写真を宣伝したことも無いし他所にトラックバックした記憶もないし、もともとそれほどアクセスの多いブログでもないし。なぜそんなに上位でヒットするのか、もし誰か知っていたらぜひ教えて下さい。

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2005/09/16

「ドラゴン桜」最終回

原作を遥かに越えて?今日はついに東大受験と合格発表の最終回でした。いや〜最後もしっかりと涙と感動の青春ドラマしてました。先日紹介した「AERA」の記事によると原作者の三田紀房さんは「甲子園出場を目指すマンガのノリで東大合格を目標にしたものを書きたい」と思ってこれを始めたそうですが、確かにそんな感じの最終回だった、と思います。もともと新しい内容のドラマだったので陳腐な終わり方はしないだろう、とは思っていましたが、その期待は裏切られなかった、と言って良いのでは。少なくともありきたりのハッピーエンドでもなく、教訓めいた話で決着するわけでもなく、もちろん暗く落ち込むような結末でもなく、後に「元気」が残る終わり方でした。拍手!!

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2005/09/14

毎日、これが最後の日と思って生きるなら

もう一つ、先週の「AERA」の記事から。

アップルコンピューターの創立者で現CEOのスティーブ・ジョブス氏の「わが人生」と言うスピーチの抄訳が、「『iPod電話』携帯制するか」と言う記事の囲み記事として掲載されていました。(このサイトで全文の日本語訳を読む事ができます。)ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で行った祝賀スピーチで、多くの人に感銘を与えたものだそうです。

興味のある人はそちらを読んでもらうことにして、私が素晴らしい、と思ったのは次のくだりです。

ー17歳の時、こんな一節を読みました。「もしあなたが毎日、これが最後の日と思って生きるなら、いつかきっと正しい道に進むだろう」。この言葉は心に深く刻み込まれ、以来33年間、毎朝鏡を見つめて自問自答しています。「もし今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うか?」と。

私は一応、日々必要な事をやりながらそれなりに一生懸命生きているつもりなのですが、しかしそれでもついつい流されてしまっているな、と思うことがあります。やらなければならないことが複数あって、どちらもそれほど切羽詰まっていない時。そんな時、自分にとって重要な事をよく考え、その優先順位のとおりにやるのではなく、自分がやりやすい道を選んでいるような、ふとそんな気になることがあるのです。仮にジョブスのように毎朝自問自答したとして、果たして自信を持ってYesと言えるかどうか、と不安になります。

考えてみれば定年まで20年余り。大学院に進学して自分の専門はこれかな、と思いを定めてからの期間と同じ長さです。以前は漠然と先は無限にあるようなつもりでいたのですが、決してそうではないわけです。だいたい40歳前後で突然の死を迎える人だって沢山いて、自分がそれに遭遇する可能性だってあるわけです。そんな時に「ああ、あの時こうすれば良かった」と後悔するような人生だけは送りたくないものです。私も明日の朝から、鏡を見て自問自答してみようかな。

因みに「AERA」の抄訳よりも、全文訳の方がずっと心に沁みると思いますので、未読の方は(本屋に売れ残りのAERAを探しに行くのではなく)ぜひそちらをどうぞ。

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2005/09/11

東大脳の作り方

今週号のAERAにマンガ&ドラマでヒット中の「ドラゴン桜」を題材とした「東大脳の作り方」と言う記事が載っている、と言う吊り広告を見て、久々に買ってみました。

「ドラゴン桜」は週刊モーニング連載中の人気マンガで、この夏にはTBS系でドラマ化されています。私はモーニングの連載開始当初から愛読しているのですが、確かにこのマンガの内容にはなるほど、とうなずくことが多いのです。別に東大に入るばかりが人生の勝利じゃない、とは思うのですが、しかしそれなりにきちんと学力を付ければ普通の人でも入ることができるのは確か。そしてそれは京大も他の大学も同じでしょう。受験テクニック、と言うと矮小化されたイメージになってしまいますが、どんなやり方であれ頭の柔らかいうちに知識を吸収し考える力を鍛えるのは良いことです。何かのきっかけで目標を持ち、それを実現しようと最大限の精力を傾けることは、高校生の時には特に重要なことだと思います。

今の高校生は、「ゆとり教育」が始まった以降に育った子どもたちです。だからおそらく小中学校の時には勉強が楽しくできたのに、高校に入ったら急激に難しくなって付いて行けなくなった、と言う生徒も多いのではないでしょうか。そんな中で高い目標を持つのを躊躇して、あきらめてしまった子も多いはず。そんな人たちにこの「ドラゴン桜」は大きな勇気づけになるのではないでしょうか。

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2005/09/09

大学院入試終了!

今日、うちの大学院の入試が終わりました。2日間の筆記試験。1日空けての面接試験。受験生にとっても試験する側にとっても体力勝負で、終わってほっとした、と言うのが最初の感想です。

10年ほど前に大学院重点化で定員が一気に増えたおかげで、どの大学院でも学生の確保に汲々としています。しかしそんな中、常に定員の倍近い志願者が来ているうちの専攻は、非常に幸せだと言って良いでしょう。ただ逆にそう言う状態は責任を伴います。せっかく京大物理に来よう、と言う学生の多くを門前払いしなければならないわけで、結構神経を使います。今日も朝9時から夕方4時半まで昼休みを挟んで数十人の学生に面接し、その後は数時間に渡る大激論?の末にようやく合格者を決める事ができました。発表はもう少し先ですが、合格した人にはおめでとう、と言いたいと思います。

ただ、落ちたからと言ってそんなにがっかりする必要は無い、とぜひ私は言っておきたい。なぜかというと、私自身が二十数年前に院入試で落とされた側だからです。当時の私は結構勉強をしていたし、試験の結果にはそれなりに自信もありました。で、面接まで進んだ時には「当然」とも思っていたものです。しかし、結果は不合格。面接に進んだ19人のうち落ちたのがたったの3人だったことを、今でも鮮明に覚えています。

しかし、世の中分からないものです。その後滑り止めのつもりで受けた阪大に進学して、私の人生は大きく変わりました。良い師と良い仲間に恵まれて、何とか研究者として一人前になることができました。私だけではありません。一緒に京大から阪大に進学したN君は、その後ぐんぐん出世して、40台前半で東北大の教授になっています。院入試の時に私よりもよい成績だった16人が、必ずしも研究者として成功しているわけでは無いことを考えると、院入試って何だったんだろうな、とついつい考え込んでしまいます。

入学試験を受ける方が嫌なのは当たり前ですが、試験する側も嫌なものです。ペーパーテストとちょっとした面接でその人間の将来性まで分かるわけはないのに、その人の人生を決めるような判断を下さなければならないからです。できれば私たちの判断が、誰をも不幸にしないこと。それだけを願っています。

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