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2005/08/26

台風11号

今朝早朝に千葉市付近に上陸した台風11号は午前中に太平洋上に抜けました。私はちょうど今日まで東海で実験で、昼過ぎに帰途に就こうとしていたところ。帰りの足が心配だったのですが、どうやら何とか大丈夫そうです。

私が滞在中の茨城県北部は、台風本体が来るまでが凄かった。降り始めは昨日の午後からだったのですが、ちょうど夕食時には滝のような雨。その後も夜にかけて断続的に強い雨が降って、あちこちの道路では冠水していました。私はちょうど中性子の実験中だったのですが、夜中に出てきて条件を変えたりするのは止めた方が良さそうだ、との判断で、6時ぐらいからは翌朝までの自動運転にして宿舎に籠もっていました。

台風、と言えば昨年の6月21日。この日も東海で実験して京都への帰途に就いたのですが、新幹線の架線に屋根?が飛んで来て引っ掛かったとのことで不通になり、東京で足止めを食らいました。頻繁に出張に出ていると時々こう言う事があるので今回も覚悟はしていたのですが、今日は何とか帰れそうです。

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2005/08/17

五山送り火

dai昨夜は五山送り火。仕事を早めに切り上げ、出町柳で家族と待ち合わせ、6時から鴨川の河原に陣取って「大」の点火から見ました。2時間待ってその場で見たのは10分ぐらい。待ち時間の方が圧倒的に長かったのですが、それが楽しかった、て感じかな。

「大」が見えたので次は「妙法」だ、と言うことで、周囲の人と一緒に出町柳の駅まで大移動。出町橋と賀茂川・高野川の間の三角州のあたりは人であふれていて、河合橋では交通制限されていました。hou警官の声を無視して橋の欄干から見物する人多数。私たちはその人波の間から、辛うじて「法」の字を拝む事が出来ました。五山送り火が過ぎれば、京都の夏は終わり。身体に絡みつくようだった蒸し暑さも、少しだけ和らいだような気がします。

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2005/08/12

模擬授業しました

先日も書いたように、昨日と今日は京都大学のオープンキャンパスの日。その中(理学部企画の中)で、今年は私が「模擬授業」を担当して高校生に向かって45分2本の講演を行いました。

選んだタイトルは、「やわらかな物質の物理学」。固体ではない物質(いわゆる「ソフトマター」)を、物理学的にどのように理解するか、と言う話です。模擬、とは言え大学生向けの授業をそのまま話すわけにはいかないので、今回のためにほぼゼロから話を起こすことになりました。

その結果、私が選んだ筋はこんな感じ。

(1) 物理学とはどう言う学問か。アインシュタインから出発して素粒子物理から宇宙物理までの対象が広がっていること、その中で物理学は「ものごとの根本原理を明らかにする学問」であると説明。

(2) 「物質」を対象とする物理学=物性物理学。特に20世紀は金属や半導体などの「固体物理の世紀」と言って良く、現代文明はこれによって成り立っていると言ってよい。

(3) 身の回りを見てみると、金属や半導体に限らず様々な物質がある。その中で、固体以外の物質(高分子や液晶など)の理解が、最近の技術の発展に重要だということ。

(4) 一例として、液晶を取り上げる。液体と結晶の中間の「秩序」を持つことが、どのように有効に働いてディスプレイとして使われているのか、その原理について。

(5) 「やわらかい」と言うことは力学的な応答として理解できる。固体の示す性質=弾性と、流体が示す性質=粘性について説明し、その中間の性質=粘弾性について解説。

(6) 粘弾性体の例として、スライム(ポリビニルアルコールゲル)を紹介。流体的性質と、弾性体的性質を映像で示す。

(7) 高分子と高分子ゲルについての説明。そして、スライムがなぜ粘弾性を示すのかを示す。

(8) ソフトマターの多くが粘弾性を示すこと。いろいろな空間スケールの構造があり、それぞれが違う動きをすることが本質である、と説明。

(9) ミクロを解明する物理学から複雑なものを対象とする物理へ。その守備範囲は生物まで広がりつつある。

昨日1日と今朝まで使って(妻の協力まで得て)準備したわけですが、その甲斐あってか私の話は高校生たちにも一応ウケた模様。寝ていた子も少しはいましたが、真剣に聞いてくれた生徒が多かったように思います。話し終わったときには思わず?拍手が起きてましたし、後で何人かから評判を聞いたら「面白かった」との感想が多かったようです。私が20数年前に京大理学部を受験したときには「物理=湯川・朝永=素粒子」と言うイメージで固まっていたのですが、今日の話で少しは頭もやわらかくなってもらえたでしょうか?

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2005/08/09

白馬に来ています

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一昨日から出張で白馬に来ています。科研費特定領域「水と生体分子が織り成す生命現象の化学」の合同班会議で、公募研究でお金をもらっている教授の代理出席です。生体で非常に重要な役割を果たす水が分子レベルでどのように関係しているのか、と言う問題は古くから認識されているにも関わらず、分からないことだらけである、と言うのが現状で、そこに切り込もうと言うこの研究の意義は非常に大きいと思います。ただ、ここまでの発表を聞いた限りではどうも「群盲象を撫でる」(これは茨城大の新村先生が講演で言っていたセリフ)に近い感じ。水に絡むいろいろな面白いことはあるんだけど、結局のところ何が本質なのか良く分からん、と言う印象です。物理の世界には「水には手を出すな」と言う格言?があるのですが、ひょっとして化学でも同じなのでしょうか?

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因みに会場は、栂池と岩岳の中間あたりにあるシェラリゾート白馬。「カナダ・ウィスラーのコンドミニアムをそのまま再現した」と言うとおりの、高級感あふれるリゾートホテルです。ただ、それに応じて宿泊費が高いのでどうしようかな〜と悩んでいるうちに予約申し込みの締切が過ぎてしまったので、やむなく?そこから歩いて5分ぐらいの場所にある「グレートデン」と言うプチホテルに泊っています。

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こちらは写真の通りにこぢんまりしたペンションなのですが、清潔な室内はなかなか快適。特にフレンチ風の食事が朝も夜も豪華で、値段(1泊1万円弱)を考えれば十分納得です。夏の陽射しはさすがに暑さを感じさせるものの風は爽やかで、標高800mのリゾート地でゆったりした気分に浸っています。ああ、こうなると京都に待っている仕事の山が怖い...

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