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2005/07/24

オープンキャンパスの模擬授業

京都大学は8/11, 12の2日間にわたってオープン・キャンパスを行います。理学部は12日に300人ずつ2組に分けて、学部長歓迎挨拶、オリエンテーション、模擬授業、教室企画(研究室公開など)を行うのですが、この模擬授業を今年は私が担当することになりました。予定しているタイトルは「やわらかな物質の物理学」。ソフトマター(高分子や液晶、エマルションなど固体でない物質系の総称)の性質を物理学的にどのように解き明かすのか、と言うことを、高校生にも分かりやすいように説明する予定です。

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2005/07/17

祇園祭・山鉾巡行

05Yamahoko-9 今日は祇園祭のクライマックス、山鉾巡行が行われました。巡行の開始は9時。四条烏丸から東に向かい、四条河原町の交差点で1回目の「辻回し」を行ない、続いて河原町御池で2回目の、新町御池で3回目の辻回しをしてそれぞれの町内に帰っていく、と言う順番になっています。この辻回しは、何と言っても山鉾巡行のクライマックス。真っ直ぐにしか進まない鉾を、青竹の上を滑らせて強引に90゜回転させる、と言う荒業です。一番盛り上がる?のは四条河原町、次は河原町御池らしいのですが、本質的にはどこでも同じ。むしろ新町通への入り口は狭いので、そこにうまく入れるかどうかが一番の難所で見ていて面白い、と聞きました。と言うことで、私たちは一番空いていると言う噂を信じて11時頃現地に到着しました。

05Yamahoko-10 結論を言えば、そこが本当にベストな場所なのかどうかは良く分かりません。(^_^;) とにかく人が多くて、辻回しが良く見えるところまで行くのはなかなか困難な作業でした。ただ、32基も山鉾があると皆飽きてくるので、徐々に見物人の入れ替えがあります。だから焦らずに「前に進もう」と言う意志を持って?見ていれば、徐々に前に出て行きます。我々は結局11時から1時過ぎまで粘ったのですが、そのおかげで12時ぐらいからは、立って見ている人の一番前で辻回しを見物することが出来ました。

05Yamahoko-13 祇園祭の中で最もポピュラーなイベントである宵山と山鉾巡行は、質がまったく別のものだとのこと。地元の人は宵山は行っても、山鉾巡行にはめったに行かないと聞きました。もともと祇園祭は葵祭等に対して「庶民のお祭り」なのですが、その庶民性が最も出るのが宵山です。祭を主催する人も見る人も、また夜店を出す人も一体となってお祭りを盛り上げる、と言う感じです。それに対して山鉾巡行は、あくまで「演じる人」と「見る人」が分離しています。絢爛豪華な山鉾が目の前を動いていく様子や辻回しがうまく行くか行かないか、など見どころはあるのですが、山鉾と客の間には目に見えない垣根があって、絶対にこちらからあちらに行くことはできません。京都に住んで2年目の私の家族は「観光客」とほとんど変わらないのですが、それでも山鉾巡行は一度見れば十分。来年からは宵山だけにしよう、と思いました。 #因みにここに出ていない写真を昨日と同じくFlickr!に登録しましたので、良かったらそちらもご覧ください。

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2005/07/16

祇園祭・宵々山

ayagasa2 昨日は祇園祭の宵々山の日だったので、仕事の帰りに行ってきました。四条烏丸の交差点に着いた6時過ぎには既に大通りは歩行者天国になっていて、もう人でいっぱい。観光客風の人は案外少ない感じで、浴衣姿の若い女性が目立ちます。狭い通りに屋台がいっぱい立ち並んだ光景は、よその夏祭りと変わるところはありません。祇園祭は日本でも有数の伝統的なお祭りの一つですが、そこは「伝統」ばかりでなくどんどん新しいものを取り込んで生き延びてきた京都らしいところで、若者を中心にいろいろな年齢層の人が楽しめるイベント、と言う雰囲気になっていました。
 ただ、そうは言っても30基を越える山と鉾が立ち並んでいる風景は、また格別のもの。それぞれの山鉾ではそれぞれでイベントを催して、祭を盛り上げていました。上の写真は「綾傘鉾」なのですが、ここでは綾傘鉾保存会がお囃子や「棒振り踊り」を行ってたくさんのお客を集めていました。

shijokasahoko  棒振り踊りは、「四条傘鉾」でもやっていました。なんでも四条傘鉾は100年以上途絶えていたものを昭和60年頃再興したのだそうで、踊りと囃子もその3年後に「滋賀県滝樹神社に伝わる『ケンケト踊』を参考にして復元された」とのこと。子どもたちが四条の半分を広く使って披露した踊りは「綾傘」とはまた違った雰囲気でした。因みにこの踊りの前には高校生ぐらいの男の子が「くじ改め」も披露していました。

yukata 今日の京都は朝から太陽が照って、いよいよ夏本番と言う感じ。サウナのような蒸し暑さの中で、今日は宵山、そして明日は山鉾巡行です。

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2005/07/14

これから論文を書く若者のために

以前から気になっていた共立出版の「これから論文を書く若者のために」を、昨日たまたま生協で見つけたので買ってきました。

中身は著者のホームページを見ていただければほぼ分かるのですが、一言で言えば自然科学系の研究者が論文を書くためのマニュアル本。著者のこれまでの生態学分野での経験を中心に、これから論文を書く、あるいは執筆中の「若者」だけでなく、既に経験を積んだ人から指導者として学生に論文を書かせる立場の人までを対象にして書いています。

日本の科学教育が軽視されるようになった、とは最近良く耳にする言葉ですが、それでも「理科」と言う科目はあって自然科学に関する教育は一応小学校から大学院まで続いています。しかしそんな中で、全くゼロに等しいのがこの「論文を書く」と言うことに関すること。論文書き、とは要は自分がやったことを論理的に過不足無く他人に説明すると言うことですから本来は研究者だけに必要な技能では無いはずなのですが、そのやり方をきっちりと教えると言う教育は存在していません。受験生に課せられる「小論文」と言う名の科目は、「科学論文の執筆」というものとはまったく別のもの。たいていの学生はまるで寿司屋の職人のように、師匠と一緒に論文を書く中で自らこの技術を修得する(あるいは自分で方法を編み出す)しかないのです。

もちろん、そう言う現状を何とかしなければと思っている人は世の中に沢山います。例えばamazonで「論文の書き方」をキーワードに検索すると300件以上ヒットします。これらと比較して、この本の内容がとりわけ新しいというわけでもないと思うのですが、特に目を引かれるのはそのスタイル。まずは「アルプス一万尺」をもじった替え歌から始まり、「ベガルタ仙台が強いのは牛タン定食を良く食べるからである」と言う架空の論文(著者本人は結構真面目らしいけど)をどうまとめるか、と言うのを例にして筆を進めています。これは素晴らしい。そして、頭にすんなり入っていきます。私は早速この本を研究室の学生が集まる部屋に置いて、研究室のMLに「ぜひ読むように」と流しました。

因みに著者の酒井聡樹氏は、私が学部生の時にクラスメイトだったりします。しかしまさか彼がこんなキャラだったとは... もう20年以上も会ってないのですが、一度じっくりと(サッカーにまつわる話でも?)話してみたいものです。

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2005/07/09

スターウォーズ・エピソード3 シスの復讐

「スターウォーズ」新三部作のpart 3、と言うより全6作の最後を飾るエピソード3はいよいよ今日から公開。と言うことで、早速家族3人で見に行ってきました。


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****以下ネタバレもありますので見てない方はご注意****
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毎回何らかの「驚きの展開」があったこのシリーズですが、今回に限ってはあんまり無理はしなかった、と言う感じ。むしろこれまでに張っていた伏線をほぼ解決し、次のエピソード4にうまく繋がるようにした、と言う内容でした。たぶんちゃんと解決していなかった「問題点」は、アナキンの父親が誰かということと、C3POの片足が色違いなのはなぜか、と言うことぐらい?(正直言ってそんなに詳しくありません。^_^;)アナキンが半分機械になってしまった理由、ルークとレイアが生まれ、バラバラに育てられることになった経緯、あれだけいたジェダイがヨーダとオビ=ワンだけになってしまったわけ、等さまざまな問題点が自然に解決されていました。だからまずはルーカスのストーリー作りの巧さを賛えたいと思います。

しかしこの作品のこのシリーズ中での価値はそれだけではない、と思います。最も重要なのはダース・シディアスに向かってヨーダが言った「ダークサイドの力を過信するでない」と言う言葉ではないか、と思うのです。これまでのスターウォーズの流れでは、ダークサイドの力とは万能の力、と言う意味を持っていました。怒りや怖れ、悲しみなどの感情を敢えて放出することにより、ジェダイの力を越える強い力をもたらすのがダークサイドのパワーだ、と描かれていました。が、実際にはそうではなかったわけです。ダース・シディアスは一度はメイス・ウィンドゥに打ちのめされたし、力が勝っていたはずのアナキンも、オビ=ワンに倒されてしまっています。それどころかシスに身を委ねることにより「死を克服する」はずだったアナキンは、愛する妻を救うこともできず逆に死に追いやってしまいました。

つまりルーカスは結局のところ、心の暗黒面に陥ることの愚かさを言いたかったのではないか、と思うのです。人間なら誰でも持っている暗黒面に落ちる事は、結局不幸しかもたらさないと言うことを言いたかったのではないでしょうか。それと同時に、その暗黒面に気づいて十分に注意していたはずのジェダイが敗れることもある、と言うことも。こう言う娯楽作品にはそう言う教訓めいた結論付けはふさわしくない、とは思うのですが、6作30年近くをかけた作品で、ルーカスが言いたかったのはそう言うことなのかな、と思います。

因みに映画のパンフレットによると、ルーカスはこの計6部作を「アナキンの贖罪の物語」だ、と言っています。そう言う目で全体を思い返してみると確かにその通りなんですが、しかし本当に30年前からルーカスはそう考えてスターウォーズを作っていたのでしょうか?こりゃさすがに後付けの理由なんじゃないか、と思わないでもないのですが...

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2005/07/07

札幌のラーメン〜すみれ

sumire

札幌に行ったらぜひ食べてみたい、と思ったのがこれ。「すみれ」と言えば知らない者はない?と言うほどの超有名店で、どっちかというとそう言うのは避けることが多かったのですが、理由はただ一つ、世間で売っている「すみれのラーメン」なるものとどれだけ違うのかぜひ知りたかった、と言うことです。

札幌の有名店と言うと主に大通りからすすきのあたりに分布しているようですが、この「すみれ」は大通りから地下鉄で10分ほど南に下り、さらに駅から10分ほど歩いたところにあります。やや行きにくい事を考えて、昼時を外せば空いてるかと思えばさにあらず。遠くからクルマやタクシーで訪れる人が多いようで、1時半ぐらいに行ったにも関わらずかなり待たされてしまいました。

で、肝心のラーメンですが、見た目以上にこってりしてます。そのカギは、何と言ってもスープの上面を分厚く覆った香油。麺を箸ですくい上げると1本1本に絡みつき、スープをすすれば上唇に当たります。最後まで熱々のまま食べる事ができて、いかにも寒い北海道で冷めない工夫をしています、というラーメンでした。味は私にとっては少々塩辛すぎる感じがしましたが、それも北国らしくて良いかも。5時間煮込んだ、と言うスープと縮れてちょうど良い太さの麺のバランスも良く、遠くまで行って食べた価値はありました。

ところで以前私が食べた「すみれ」カップ麺との比較は、と言うと、少なくともスープの味はかなりよく再現しているような印象でした。ただ、麺が全然違うのと香油の量が少ないのとで、全体的なバランスの点で二歩も三歩も劣る感じ。まあ、アタリマエのことなんですけどね。(^_^;)

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2005/07/03

札幌・ガトーキングダム〜国際会議LB11

LB11

 先週、札幌で行われた国際会議「LB11」に行ってきました。この会議の正式名称は"The Eleventh International Conference on Organized Molecular Films"で、一言で言えば柔らかい薄膜に関する会議、と言う感じでしょうか。略称の「LB」とは「Langmuir-Blodgett film」の意味なのですが、これは例えば水の上に油をわずかに垂らしたときに表面にパッと広がってできる一分子の厚みのフィルムをイメージしてもらえれば良いでしょう。このような分子フィルムはナノテクやバイオテク関連で広く応用されているのですが、それらの基礎的なサイエンスについて物理学から化学、生物学、工学に至る様々な分野の人が集まる会議、というわけです。

 会場となったのは、札幌市郊外の「ガトー・キングダム」と言うリゾートホテル。天然温泉と冬でも入れる屋外プールが売りの、巨大な施設です。いかにも「バブルの産物」と言う感じがしたので地元の人に聞いたら確かにその通りだったらしく、最初に作った会社が立ち行かなくなって売りに出し、これをお菓子屋の「シャトレーゼ」が買い取って今の形になったそうです。

 1泊1万3千円、朝と昼のバイキングはそれぞれ1,300円と庶民にはちょっと高いかな〜と言う料金も出張で行ったからこそ許される?と言う感じでしたが、しかしその値段の割にはイマイチの部分も。例えばネットに常時接続できる環境は今どきのちょっと高いホテルなら常識だと思うのですが、ここは各部屋はもちろん、共通で使えるビジネスセンターのようなものもなし。私はやむなくダイアルアップでメールチェック等をしていたのですが、かなり節約しながら使っていたはずなのに後で請求を見たら1日平均1000円!思わず目を疑ってしまいました。

 それから食事(朝と昼のバイキング)も一応色々美味しそうなものが並んでいたのですが、見かけほどではない、と言う感じ。会期中に地元の人に連れられて札幌市内の回転寿司に連れて行ってもらったのですが、そこでの質と値段(3人で高そうなネタばかり頼んで合計5000円だった)の方が遥かに上でした。

 ただ、温泉は広くて清潔で湯量もたっぷりで(ついでに空いていて)良かったし、プールもなかなか楽しそう。特に巨大なウォータースライダーが二基もあって、子供を連れてきたら大喜びしそうです。我々の国際会議組の他に修学旅行生や中国からの団体さんなどが来ていましたが、あんまり細かいことを考えなければ楽しめたかも知れません。

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