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2005/02/24

皇太子の記者会見

 昨日、皇太子が45歳の誕生日を迎えるに当たっての記者会見を開き、いろいろと心情を吐露したそうです。私自身は天皇も天皇家もどうでもいいと思っていて、むしろ国民の税金を使って無理に維持しなくてもいいんじゃないの?と言う立場なのですが、そう言う目で見ても昨日の皇太子の話を見ていてなんだかこの人可哀想だな〜と言う感想を持ってしまいました。

 この人が抱える一番の問題は、皇太子妃の雅子さんが心労で公務を休んでいるということと、自分の娘が将来の天皇になるかどうか、と言うことでしょう。なので記者も当然そこにポイントをあてて質問していて、一応当たり障りの無い答え方をしているのですが、しかしその裏にいろいろ心情が透けて見えるような気がしました。

 例えば、「静養中の皇太子妃が長期間公務を休まれるのは異例のことだが原因はどこにあると考えられるか。また解決策は?」と言う質問に対して。

「今はともかく、すべてを忘れてゆっくり休んでほしい気持ちです...けれども、なかなか思うようにいかないのが現状であります。雅子がゆっくり休めるよう、宮内庁はもとより、マスコミの皆さんにもご協力いただければ幸いです」

と答えていますが、これは「あなた方がそうやって騒ぐからかえって悪化するんで、ちょっとはほっといてくれ」と言いたいんじゃないでしょうか。また「両陛下とはどのようなお話をされたか」と言う問いに対してはストレートには言及せず、

「天皇、皇后両陛下が一番重いお立場にあられるわけですが、皇太子妃という特別の立場から来るプレッシャーもとても大きなものだったと思います」

と述べています。普通の家でも嫁と嫁ぎ先の親がうまく行かない場合が多いのに、ましてや天皇家。今まで育ってきた環境が違いすぎる間柄で心情的な軋轢があるのが当然で、天皇夫妻に相談したから解決するってもんでもないでしょう。これだってたぶん「家庭内の事情を詮索しないでくれ」と言いたいに違いありません。

 また、子供のことについても同じ。「愛子さまの...幼稚園入園や、皇族であることを踏まえた教育などどうお考えでしょうか」との質問に対しては、皇室という特殊な環境の中では刺激が少なくなりがちなので、「このような場所にいながら、そういう環境をどうやって作っていくか、というのが大きな課題です」と言っています。そしてそう言う観点から昨年公園に連れて行ったものの「取材の対象になってしまうなど、なかなか自然な形では難し」かったのだそうです。要するに子育てについても、いろいろ考えているのにマスコミがうるさくてなかなかうまくいかない、ということ。また質問には「愛子さまのためにも2人目のお子さまが必要とお考えかどうか」と言うのもあるのですが、例えば会社で下手にそう言うことを聞いたらセクハラにもなりかねない話なわけで、「余計なお世話です」と言ったって全然不思議じゃありません。むしろそこでやんわりとした言葉で伝えようとしているところがプリンスらしいところ、と言えるかも知れません。

 皇太子が今年で45歳と言うことは、私と同じ年代ということになります。人生を80年あまりとすればちょうど折り返し地点。社会では中間管理職的な立場に立って、上からも下からもプレッシャーを受けてしんどい思いをしている人が多いと思います。皇太子だって社会人として自分の任務を果たしているわけですから、そう言う意味では私たちと同じです。生まれたときから仕事が決まっているという点は違うものの、それでも納得してやっているのですからある程度は我慢してもらうしかないだろう、とは思います。でも奥さんのことやら子供のことやらで詮索されたり他人に意見されるのは相当うっとうしいはず。マスコミは「皇太子の動向を報道するのは国民に対する義務だ」と言うかもしれませんが、それなら皇太子個人を追求するのではなく、「皇室」と言う体制そのものの不思議さに対して向かって欲しい、と思うのです。

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2005/02/22

もうもうの煙が好きな人

 先日の新聞報道によると、JR西日本の社長さんが「もうもうとした煙は大変だなと感じるが、あれがいいとおっしゃる方もいるだろう」と発言して、全面的な禁煙の導入に消極的な姿勢を示したそうです。

 言葉、と言うものは前後の脈絡が分からないと正確な意味はつかめないものなのでこの社長さんがどう言う意図で発言されたのか知りませんが、「もうもうの煙」が好きな人って、本当にそんなにいるのでしょうか?

 もちろん、世の中に喫煙者は大勢います。ある調査によると喫煙者の割合は男女を通じて40%ほど。「他人のたばこの煙に迷惑を感じた経験がある」人の割合が65%程度と言うことなので、10人中4人は煙草についてあまり気にしていないことになります。

 だけど、喫煙者でも他人の煙草の煙は嫌だ、と言う人は結構居るわけです。特にJR車両の喫煙車は、座った人がようやく喫煙者の楽園を見つけたぞ、とばかりに一斉に吸い始めたりするので、満員の場合なんかだったら車内が煙って向こうの端が良く見えないほど。それが嫌で、座席は禁煙車に取るけどタバコを吸うときだけ喫煙車に行く、と言う人までいます。

 それが証拠?に、新幹線で座席を検索すると先に埋まっていくのはいつも禁煙席。「もうもうの煙」が好きな人がある程度以上いるなら、なんでそう言うことになるんでしょうね?

 飛行機の客室が全面禁煙になってからかなりの時間が経ちますし、他の公共機関でも全面禁煙を採用するところが増えています。10時間近いフライトの間喫煙を我慢させる交通機関があるわけですから、仮にJRが全面禁煙にしても問題があるとは思えません。特に喫煙車は掃除のコストも余計にかかっているそうですし、コスト削減の観点からもJR西の社長さんにはぜひ考え直してもらいたい、と思います。

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2005/02/19

大学入試を受けさせる立場から

 そろそろ国立大学の入試の時期。受験生の皆さんは、最後まで頑張ろうと思って勉強に励んでいることでしょう。

 ところで入試を受ける人がいる一方で当然受けさせる人がいるわけで、大学側もピリピリしながら入試の日を迎えます。我々大学教員も、試験当日は試験監督や管理業務(要するに問題なく試験が行われるようにお世話する係)が順番に回ってくるので、それが当たった人はそれなりに?緊張してその日を迎えます。

 しかし、そんな中で一番大変なのはやはり出題と採点です。出題する人は1年ほど前から準備を開始し、問題案を作り、いろいろな角度で検討し、絶対に間違いない、と言うまで「バグ取り」して試験日を迎えます。でもそれでも不思議にトラブルがあるもの。この時期、よく「××大学で入試のミスがあった」とかなんとかニュースになりますが、そのほとんどがいわゆる「ヒューマンエラー」と言うやつで、悪気はなかったはずなのに気の毒だなー、と思ってしまいます。(もちろん、受験生にとってはどんなミスでも勘弁して欲しい、と思うのは理解できるのですけど。)

 小さな大学だと出題者も結構頻繁に回ってくるようですが、大きな大学になるとそうでもありません。しかし、数年に一度は必ず回ってくるのが採点の仕事。これもミスは許されないので、結構緊張します。特に気にするのは、数人の採点者の中で採点基準が違わないようにすること。穴埋め式の問題なら楽なのですが、記述式だとそうはいきません。そして、受験者によって違う表現をいかに理解して、意図を汲んで点数を与えるかに結構気を使います。どうせ間違いは間違い、と冷たく採点するんだろう、と思うかも知れませんがさにあらず。他の教科は知りませんが、少なくとも物理の場合は、なるべく、なるべく高い点数になるように採点しています。理由は簡単で、平均点が低すぎたら翌年から取る受験生が減ってしまうから。物理を専門とする教員としては1人でも多くの学生が物理を学んで来て欲しいわけで、やっぱりどこかにそう言う「打算」が入ってしまうのかも知れません。

 因みに、ほとんどの大学教員は入試業務を担当するのが苦手で、なるべくその仕事から逃れたいと思っているものですが、誰かがやらなければならない仕事なので仕方なく引き受けます。しかし、絶対に逃れることのできる理由が一つだけあります。それは、近親者が受験するということ。私の場合二年後に息子が受験することになるので、その時だけは入試に関わらなくて済むことになるわけです。

 そうそう、最後になりますが受験生に一言。そんなわけで大学側もなるべく受験する人が不利にならないようにやってますので、緊張せずにリラックスして受けてください。A日程の入試まで残り1週間弱。当日になって実力が出せないようなことにならないよう、体調を崩さないように気をつけて頑張って欲しい、と心の底から思います。

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2005/02/18

あたらしいPowerBook

PowerBooks
一番上がこの中では最古のPowerBook 2400c。2番目が最新のPB-G4(12")で、その下がiBookとPB-G4(Ti)。底面積が一番小さく、なおかつ一番厚いのがPB2400だということが分かります。

 私は20年近く前からMacを使っていて、PowerBookも出た当初から使っています。最初に買ったのはPowerBook 160。CPUは68030、液晶はモノクロのパッシブマトリクス、と言うマシンでした。

 これを下取りに出してソフマップでPB180を中古で手に入れたのが2台目のPowerBookだったのですが、それがわりとすぐに故障。当然ソフマップに連絡したら、代替機はないのでPB540で我慢してくれ、と言われたのを覚えています。500番台のPowerBookはCPUが68040になった最初の機種で、当時は最新・最速。もちろん否応があるわけもなく交換に応じ、まわりの人たちからは「わらしべ長者」呼ばわりされました。

 このPowerBook 540、コードネームはBlackbirdと格好良かったのですが、実際のところはいまひとつ。確かAppleのCEOがスカリーの頃で、コストを切り詰めていると言うのが明らかな筐体は持つ喜びを感じさせるものではありませんでした。

 んで、次に買ったのはPowerBook 2400c。日本人のための小さなマシンをIBMに依頼して作った、と言う噂が出るほどの機種で、これは個人的には大当たりでした。PB540に比べると一回りも二回りも小さいのですが、そこに機能をぎゅっと凝縮した、と言う感じ。決して高級な雰囲気はないものの、適度な大きさと丸みがあって持ちやすいデザイン、そして見た目以上に頑丈な筐体は、まさにモバイル専用。私はキートップが剥げるまで使い込み、アメリカやヨーロッパ、更にはエジプトにまで持って行きました。

 そうこうするうちに時代はG3からG4へ。OSも8から9、そしてXへ進化していきます。私はそれでもPB2400を使い続けたかったのですが、さすがにバッテリーの持ちが悪くなった上に代替バッテリーも手に入らなくなり、どうしようかなー、と思っていた矢先に発売されたのが、PowerBook G4でした。

 PowerBookとしては初めてのある意味野心的なデザインで、Windowsマシンで流行っていたいわゆる「銀パソ」そっくりだったので最初の評判は悪かったのですが、しかしソ○ーのVAI○のようにプラスチックに銀色を塗っただけの「なんちゃって銀パソ」とは違って本物の金属筐体。それも高級そうなチタンを使っているし、液晶はでかいし、意外に薄いし、と言うことで私はもうメロメロ。発表されて数日のうちに注文した、と言う記憶があります。

 そのPowerBook G4が出たのは確か2001年だったと思うのですが、それから4年、思いっ切り使い倒しました。出張に出るときはどこにでも持って行ったのはもちろん、家と勤務先との間を何度往復したことか。研究室のデスクトップを触らないことはあってもPowerBookを触らない日はない、と言うほどでした。おかげで液晶パネルの裏側(畳んだときの上面)はへこみ、傷、汚れだらけ。コーナーは塗装が剥げ、蓋を閉めるときに磁力で出てくるノッチも噛まなくなってしまいました。筐体を分解してメインテナンスしたのも数え切れないぐらいで、メモリやAirMacカードの追加はもちろん、HDDの交換や光学ドライブの交換までして使いました。

 その間、PowerBookのCPUがG4から進化することはなく、クロックのアップもさほどでもなかったのが逆に幸いして特に不満もなく、「どうせならG5が出るまで。せめてG4がマルチコアCPUになるまで使い続けよう」とも思っていたのですが、幸か不幸か研究費に余裕ができて、3月末までに新しいのを買うことになりました。ぎりぎりまで待って、新機種を買おう。G5は無理でも、もしかしたらマルチコアぐらいは出るかもしれない、と期待して待っていたのですが、残念ながらこの冬の新機種はマイナーチェンジに終わりました。そんなこんなで注文していた新PowerBook G4(12インチ)が、今日になって届いたと言うわけです。

 で感想ですが、意外に悪くないと言うのが第一印象です。本当のことを言うともっと小さなサブノートタイプのものが欲しかったのですが、このサイズ、この厚みも使いやすさと安心感の面で悪くないかも。個人的にはかつて大好きだったPB2400の再来、と言う感じがします。その上特に使いやすいのは、二本指でトラックパッドをなぞったら画面がスクロールする、と言う機能ですね。Windowsで始まったスクロールホイールも悪くはないのですが、この「二本指」の使いやすさ、分かりやすさは天下一品。こう言う新機能にはありがちの誤動作もめったになく、非常に使い勝手がいいです。これははっきり言って、すぐにでも全てのノートパソコンで使えるようにして欲しい機能です。速さの面では特に驚くようなことはないので(デスクトップはG5/2G dualを使っているので)すが、今のところ買って良かった、と言うのが私のファースト・インプレです。

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2005/02/15

東京原発

 広瀬隆さんの著書に「東京に原発を!」と言うのがあります。原発が安全だ、安全だというのなら東京に作ればいいじゃないか。そうすれば産地と消費地が直結して、送電コストも安くなる。温排水も利用できて一石二鳥だよ、と言う内容だそうです。(実は読んだことが無い ^_^;)

 その内容をそのまま映画にしたのが、山川元監督による2002年のこの作品です。役所広司扮するカリスマ都知事が、突然「東京に原発を誘致する」と爆弾発言。呆然とする都庁幹部が慌てて止めようとする一方で、都内を走っていたプルトニウム燃料が「核ジャック」されて...と言うお話です。

 映画の全体の流れとしては、説教調のところあり、ありえそうにないドタバタあり、と言う感じで現実味は薄いのですが、それを補って余りあるのは実際に国内で50基以上の原発が稼働している、と言う現実です。今の原発が決して安全でも経済的でもなく、原発を推進する国策に支えられていると言うことは一応は知っていたのですが、それにしてもここまで危うい橋を渡っているとは知りませんでした。

 まあ、そう言う理屈抜きでも、この映画は面白い、と思います。私は妻と高一の息子と一緒に見たのですが、異口同音に「面白かった」と言う感想でした。出てくるシーンと言えば、東京都庁とその会議室、それから都内を走る大型トラックだけ。安く作ったと言うことがまる分かりの映画ですが、テーマの重さ×展開の面白さで言えば「踊る大捜査線2」より上かも。興行成績はいまいちだったようですが、そのおかげでDVDもわりと楽に借りれるはずなので、未見の方はぜひご覧のほどを。

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2005/02/03

吉田神社の節分祭

 2/3の節分祭は全国どこでも、あるいはどの家庭でもやっている行事ですが、その起源は京都の吉田神社だとか。その吉田神社は京大の本部キャンパスの隣にあるのですが、昨日から明日にかけてはそのお祭で大にぎわい。普段は静かな本部キャンパスと吉田キャンパスを貫く東一条通も、この時期だけは屋台に埋め尽くされて「参道」らしい雰囲気になります。

 この時期、試験で忙しい学部生と同様に、大学教員と大学院生にとってはむしろ修論・D論で大忙しです。(因みに「修論」とは修士論文、「D論」は博士論文。「M論」「博論」とは略しません。なんでだろ?)うちの教室は2/3が修論発表会になる事が多いので、たいていは吉田神社の節分祭もスルーせざるをえません。しかし今年はたまたま発表会は来週。もちろん、研究室の学生の指導をしなければならないのでヒマではない(どころか、一日中発表練習!)のですが、それでも夕方は時間ができたので、初めて節分祭に行ってみました。

 2/3はお札などを焼く火炉祭。直径、高さとも5mの八角形の巨大な炉に火をくべて、紅蓮の炎が夜空に燃え上がる、と言うイベントだそうです。これは夜中の11時からのものなのですが、それより6時間も前なのに人の多いこと!小学生ぐらいの子供からおじいさん、おばあさんまで参道を埋めていました。私は火炉の前まで行っただけで帰って来たのですが、それだけで疲れ果てました。まあ、楽しかったけどね。

 因みに、お祭りに行って疲れた方のお休みどころとしては、京大の学内のレストラン「カンフォーラ」がお勧め。できたばかりのおしゃれなレストランで、生協が経営しているため安くて美味しいものが食べれます。特に昼のランチはなかなか良いそうです。(食べたことないけど。)カンフォーラは時計台に向かって正門を入り、左側の守衛所を回り込んですぐ。平日は朝9時〜夜10時、土日祝日は昼を挟んで11時〜3時の営業です。

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