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2005/01/10

ノロウィルスによる食中毒

 新聞報道によると、福山の特養ホームでノロウィルスによると思われる食中毒が発生し、7人もの方が亡くなったのだそうです。また大津でもノロウィルスが原因の食中毒で13人が被害を受けていますし、茨城や高知、香川、秋田など全国各地で似たような問題が起きているそうです。実は私も12月の半ばごろ、八王子に出張中に感染してひどい目にあったのですが、その体験を含めてここにまとめてみましょう。

 何でこの寒い時期に食中毒?と思う人も多いでしょうが、例えば昨年の前半(1月〜6月)、全国で食中毒事件が400件近く起きているうち、68件が1月中のもの。つまり別に梅雨時とか暑い時期とか関係なしに、年中食中毒が起きているのです。

 食中毒の原因となる細菌やウィルスにはいくつかあるのですが、O-157等の大腸菌やサルモネラ菌、鶏肉などから感染するカンピロバクター等と並んで多いのが、今回話題の?ノロウィルスで、特に冬場はこのウィルスが原因となることが多いとのこと。貝類から感染する事の多いのですが、新鮮なうちに食べれば良いのか、あるいは加熱すれば感染しないのかと言えばさにあらず。もともと貝の中では増殖しない(動物の腸内で増殖する)ので新鮮かどうかは関係なく、加熱も中心まで十分に行わなければ効果はありません。またエタノールによる殺菌も効果なし。石鹸で洗えば流れていきますが、それで死ぬわけではありません。その上乾燥にも強いときている。従って貝を生で食べなくても、ウィルス付きの貝を調理したまな板や包丁を十分に洗ったり殺菌したりせずに次の調理をすれば、そこから感染するわけです。また感染者の便や吐瀉物に大量に含まれていて、その処理後の手洗いが十分でなかったりすれば人から人への感染もあります。更に乾燥して空中に舞い上がれば、それを吸ったことによる感染もあるわけです。つまり、十分に注意していても起こる可能性が残るのが、このノロウィルスによる食中毒なのです。

 私が発症したのは、ある飲み屋で飲んだ翌日の、夜のことでした。友人と一緒に飲み食いしていたら何となく胸がムカムカして、あまり食べる気がしなくなって早々に退散することになったのです。そしてホテルのベッドにばたっと倒れ、寝ていたら夜半過ぎに気分が悪くなって吐き、更に下痢と発熱で朦朧とした状態で朝を迎えました。出張先のホテルで1人で寝ていてもどうにもならぬ、と必死で京都まで戻ってその日は1日食事もできないまま。翌日は何とか動けるようになったものの発熱が続いていたので、近所の医者に行って診てもらいました。そしたら「風邪による腸炎だろう」との診断。なんかいつもの風邪とは違うな、とは思った(いつもはまず喉が痛くなるから)のですが、出張続きで疲れていたのだろう、と一応納得して回復を待っていたわけです。

 ところが数日経って、勤務先の近くの保健所から電話がありました。何でも食中毒の疑いがあるため調べたい、とのこと。私と同じ日に同じ店で食べた人から同様の症状の人が沢山出ていたそうで、食中毒の疑いがあるとのことでした。検査の結果、私の便からは細菌もウィルスも出なかったのですが、その他の調査結果からノロウィルスが原因の食中毒、と判明したと言う次第。その後、原因となったお店からは丁重なお詫びの電話とお見舞いを送ってきたので気持ちは晴れたのですが、それにしても突然の災難でした。

 因みにこの種の食中毒は、赤ん坊か老人以外は通常2〜3日で全快し死ぬことはありません。しかしウィルス自体は体内に2〜3週間は滞在して、他に感染していく可能性があるそうです。実際、うちでは私の数日後に妻が全く同じ症状に罹ってしまっています。すなわちこの食中毒は、コレラや腸チフスと同様にうつる病気なんですね。ノロウィルスに感染するかどうか、あるいは発症するかは運次第。そして発症してもたいていはすぐに治るのですが被害を拡大する可能性もあるので、私のような症状になった人はまずはお近くの保健所にご連絡を。

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