« 2004年9月 | トップページ | 2004年11月 »

2004/10/30

ブルースハープにはまってます

10holes.jpg

 ハーモニカ、と言うとごく最近まで「あれ」しか知りませんでした。あれ、とは何かというと小学校の音楽の授業で習ったもの。左から順にドレミファ順になっている「正常配列」というやつで、確か上下に2列になっていたのが多かったはず。私自身は別に難しかったと言う印象はないのですが、まわりの人の評判を聞くとあんまり良い思い出の無い人が多い模様。妻は「隣の音と重なってしまう」と言うのが悩みだったらしいのですが、とにかく安っぽくて難しい楽器、と言うイメージが多いんじゃないかと思います。

 でも、最近知ったのですが同じハーモニカでも「10ホールズ」と言われるものは似て非なるもの、のようです。穴が10しかなくて音楽になるのか、と言う心配は不要で、これでちゃんと3オクターブ出ます。その秘密は、吹音・吸音で別の音が出ること、そして隣の穴が和音になっていると言うこと。もちろん吹音・吸音ともに和音になるので、適当に吹いたり吸ったりしただけで厚みのある音になります。がっとくわえてそっと吹けば、そのまま雰囲気満点の音が出る。別名の「ブルース・ハープ」(これは最初に10ホールズを作ったホーナー社のネーミングらしい)にふさわしい、哀愁のあるブルースになっちゃいます。一つの楽器に一つの和音(キー)が対応するので何でも吹けると言うわけにはいきませんが、逆にキーさえ合えばOKです。もちろん、隣の穴を一緒に吹いてしまっても大丈夫(どころかそちらの方が推奨)で、妻のかつての悩みも問題ありません。

 その上、どんなに高級品でも一万円ぐらいと安いのもまた良いです。プロでも三千円ぐらいのモデルを使っているらしく、同じモデルを素人でも簡単に買うことが出来ます。手軽に買えて、手軽に吹けて、その上そこそこのクォリティの音が出る。それが10ホールズの一番良さなのではないでしょうか。

 と言うことで、この前楽器屋に行った時に初めて買ったモデル(写真の一番上のTOMBOのMAJOR BOY)であっさりとはまってしまいました。最初の一本、と言うことでインストラクションCDの付いたモデルを買ったのですが、やってみればそんな心配は不要。いきなり適当に吹いてみたら何となく「赤とんぼ」のイメージになったので、試行錯誤で吹いてみたらそれっぽい雰囲気になりました。続いてなぜか「きよしこの夜」、更に「草競馬」。CDを聞くまでもなく、いくつかのレパートリーが出来てしまいました。

 しかし、後でCDを聞いてみてその奥深さに感心するやらしないやら。ハーモニカを持つ手と舌、それに息遣いを駆使して微妙な雰囲気を表現するんですね。別にそう言うテクニックを使わなくても音楽にはなるのですが、使うか使わないかで音の厚みが変わるのは確か。なかなか練習しがいがあるみたいです。

 と言うわけで「10ホールズ」にはまってしまった私は、当然のように?次のが欲しくなったと言う次第。1本目を買った2日後には、ホーナーの「親子セット」を注文してしまいました。親子、と言うのは写真の2番目と3番目で、"Blues Harp"と"Puck"の2本をお買い得な値段で買うことが出来ます。Blues Harpを買ったのは、やっぱオリジナルが欲しかったのと木製のがいいなと思ったから。Puckは嫁さん用、と言うつもりだったのですが、しかし実はこっちが楽しい!紙ケースに入ったビンテージスタイルのボディはサイズに似合わないほどの「まとも」なもので、結構立派な音が出ます。手のひらに隠れるほどの大きさは持ち歩きにもよく、今のところ私の一番のお気に入りになっています。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2004/10/27

京都のラーメン(5)〜東龍

toryu.jpg

 激戦の銀閣寺界隈のラーメン屋にあって、私のイチオシがここ。2000年に開店した新しいお店で、北白川校前バス停のすぐそばにあります。「東龍そば」はスープの味は塩味がベースなのですが、豚骨、トリガラに加えて野菜のうま味が出ていてあっさり&こってり。縮れた細麺とマッチして非常に旨いと思います。また通常300円、昼は150円(だったかな?)の魯肉飯(台湾風豚丼)も、とろけるような柔らかさの刻みチャーシューと甘口のタレが絶品。更に野菜たっぷりの「京野菜東龍」や、香菜が乗った季節限定の冷麺など他のメニューもなかなかのものです。お勧め!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2004/10/20

不思議な無重力

 「京都のラーメン」のネタはまだまだ沢山あるのですが、なかなか取材(と言ってもラーメン食べて写真を撮ってくるだけですけど ^_^;)に行くヒマがないのでちょっとお休み。今日はISS(国際宇宙ステーション)における不思議な理科実験の話です。一昨日訳あってJAXA(宇宙航空研究開発機構)に行って話を聞く機会があったのですが、そこで見たビデオは我々専門家にとっても非常にインパクトのあるものでした。

 ISSと言うのは世界15カ国が共同で運営している宇宙ステーションで、常時3人の宇宙飛行士が滞在して様々な実験を行っています。その研究テーマのほとんどは公募によって決められたもので、滞在する宇宙飛行士はそのテーマにそって実験するわけですが、その中で1人の宇宙飛行士(Science Officer)のDon Pettit博士は、休みの日に身近な材料を使って基礎的な実験をしてそれをビデオに収めました。"Saturday Morning Science"と名付けられたそれは一部をNASAのホームページで見る事ができ、またごく最近来日して高校生を相手に講演したらしいのですが、インパクトがあった、と言うのはその無重力実験のビデオなのです。

 まず最初に登場したのは、上記のNASAのホームページの中のJan. 25, 2003(2003年1月25日)のものです。飲料水をビニールの袋に入れ、その水の中に針金で作った輪を入れて引っ張り出すと、その輪の中に水の膜が張ります。ただ張るだけなら分からないでもないのですが、不思議なのはその強さ。少々振り回したぐらいでは壊れないし、壊れてもその一部が水滴となって飛び出すだけで残った水は相変わらず膜のままで輪の中に残っています。ここにものを差し入れても何も変化はないし、熱いはんだごてを突っ込んでもそのまわりが気化するだけ。その上この膜に染料を落としても放っておいたらほとんど拡散することなくそのままで、注射針を使ってグルグル回してやるとそのまま渦巻き状の模様が出来ます。どれも地上では出来ない実験ばかりで、理屈は考えられないことはないものの、無重力だとこんなことになるなんて想像もしませんでした。

 もう一つインパクトが強かったのは、まず水の大きな球を作ってその中に空気の部屋を作り、その中に小さな水滴(水球)を入れる実験です。中の空気の球の外側はただの水なので、その中の水球はすぐに吸収されるかと思えばさにあらず。内側の面に当たるとぼよん、と跳ね返って何度も何度も飛び跳ねるのです。しかし永遠にそのままかと言うとそうでもなくて、そのうち何かのタイミングで一部が吸収され、小さくなった水球がまた内部の空間を跳ね回る、と言う現象が見られます。なぜ、水球が吸収されずに跳ね返るのか。どう言う時に吸収されて、どのぐらいが残ってまた内部を跳ね回るのか。私と一緒に見ていたのはこう言うのに強いはずの科学者ばかりだったのですが、この疑問に即答できる人は誰も居ませんでした。

 我々科学を研究する者は、常に頭を柔らかくしていよう、と努力しているつもりなのですが、しかしこう言うのを見るといかに「常識」にとらわれているか、と言うことが良く分かります。我々普通の人間にとって、重力があるのは当たり前。どんなことでもそれを前提にして考えているわけで、宇宙空間ではその考えが通用しないのもまた、当然なのだと思います。我々の世代は宇宙での実験がまだまだ特殊な時代に生きているわけですが、もしかすると将来的にはそう言うのが普通になって、「無重力の発想」が自然に出来る世代が生まれるかも。そうなればきっと何か新しいサイエンスのブレークスルーが生まれるに違いありません。

| | コメント (5) | トラックバック (2)

2004/10/12

京都のラーメン(4)〜新福菜館と第一旭

shinfuku1asa.jpg

 新福菜館は1945年、第一旭は1957年開店と言う、どちらも非常に良く知られた老舗です。特に新福菜館は新横浜のラーメン博物館に出店したこともあるという名店だとのこと。京都駅から歩いて10分、と言う場所の良さもあって、お昼時には行列が出来るほどの人気です。京都駅ビルの中には「京都拉麺小路」と言う一帯があっていつも多くの人で賑わっているのですが、そちらは全国の有名店(かどうかは知らないけど)を集めたテーマパーク?みたいなもの。せっかく京都に来たからには、電車の待ち時間にちょっと足を伸ばして食べてみよう、とここを訪れる人も多いのではないでしょうか。

 と言うことで、実は私も出張の途中だったかに立ち寄ったことがあるのですが、個人的にはむむむ?と言う感じでした。この両店のラーメンは見た目は少々違うのですが、スープはどちらも鶏がらの醤油味。特に新福菜館の方はあれ?これが本当に京都の食べ物?と言うぐらい真っ黒なシロモノです。まあ、味は見た目ほどクドくはなくむしろあっさり目なのですが、いわゆる京都らしいラーメン(背脂こってり系)とは対極にあるものです。と言うことで、私は一度食べたらもうOKです。(ファンの方がおられたら済みません。)

 因みに「新福菜館」は百万遍から東に100mほど行ったところ(京大の吉田キャンパスのすぐそば)にもあります。食べた感じ味は本店と変わらないように思いますし、並ばなくても良いのがグー。どうしても「新福菜館」を食べたかったらこちらをどうぞ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/10/06

京都のラーメン(3)〜ますたに

masutani.jpg

 ここは、「てうれ」とは違ってたいていのラーメン屋のガイド本に載っている有名店で、時間帯によっては京都のラーメン屋には珍しく?店の前に行列ができていたりします。しかしだからと言っておやじがうるさかったり店員がつっけんどんだったり、と言うことはなくて、愛想のいいおばさんが常連さんと親しげに話をしたりして、雰囲気は悪くありません。ラーメンのお味は、と言うと典型的ないわゆる京都風。背脂が表面に浮かんでいる鶏がら醤油味で、決して期待は裏切られないと思います。

 ただ個人的な意見を言わせてもらえば、わざわざ並んでまで食べるほどのものか、というとどうでしょう。少なくとも、このタイプのラーメンを食べさせるお店の中で特にここが美味しい、とは思いませんでしたし。その上場所はかなり分かりにくくて、知らずに今出川通りから見ても木に隠れて見つけられませんし、行ってみたら人がたくさん並んでいたり、あるいはお休みだったり(因みに月曜が定休)してなかなかありつけなかったもんで。まあ、運良く簡単に発見して、かつあまり並ばずに済んだ方のみどうぞ(?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/10/04

京都のラーメン(2)〜てうれ

teure.jpg
 私の京都の思い出のラーメン屋、と言うと個人的には天下一品よりも「てうれ」なんです。決して人気店というわけでは無いと思う(実際、数多ある京都のラーメン店のガイド本の中で、ここを取り上げているのは一誌だけだった)のですが、お昼時に見ていると結構コンスタントにお客が来ています。味は巷に知られる「京都風」のような背脂こってり系ではなく、太めの麺の札幌風でどちらかと言うとあっさり味。しょうゆと塩が400円、味噌味が450円とお値段も手ごろで、学生を含めた庶民にはありがたいお店です。私は学生の時に結構頻繁に来ていたのですが、それからずっと営業しているわけですから四半世紀は続いているはず。3年前にすごく久しぶりに訪ねたときには、「ああ、まだあった。良かった」と胸をなで下ろしたものです。

 このお店で私が良く食べていたのは「にしんラーメン」。京都のそば屋で良く見られる「にしんそば」のラーメン版で、ここでしか見られないメニューでした。私はかつてそればっかり食べていて、確か3年前にも食べたと思うのですが、最近行った時に注文したらもうやっていない、とのこと。この店だけはずっと変わらない、と思っていたのですが、どうやら時代の流れは少しずつ、私の思い出も遠くに押しやりつつあるみたい。年期の入った店内を見回しながら、ほんのちょっとだけセンチメンタルな気分になりました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2004/10/02

京都のラーメン(1)〜天下一品総本店

tenichi.jpg

「ココログ」を始めて約9ヶ月。思いつくままに色々なテーマで書いてきたつもりなのですが、しかし検索で引っ掛かって私のブログに来るテーマというのは案外限られている、と言うことがアクセス解析から見えてきます。その中の一つが、今年の1月下旬に書いた「京都のラーメン」というやつで、どうやら世間には京都のラーメン事情に興味のある人が多い模様。と言うことで、これから何回か私なりの「京都ラーメン考」をやってみたいと思います。

その栄えある?第1回は、北白川の「天下一品」総本店です。天下一品(通称テンイチ)のラーメンというと、粘性が他の倍はあるんじゃないかと思えるほどの、ドロドロしたスープが特徴です。宣伝文句は「一度食べたら病みつきに」らしいのですが、それは人それぞれ。むしろその個性的な味は、好きな人か苦手な人のどっちかにくっきりと分かれるのではないでしょうか。

実を言うとこのお店、私が京都で学生をしていた25年ほど前には既にかなり良く知られたお店で、私も何度か食べたはずなのですが、しかしどちらかと言うと「苦手かなー」と言う思い出が残っています。旨いのはうまいかも知れないけれど、重すぎというか何と言うか、ともかくその特徴的な味は自分には合わないな、と思っていたものです。

ところがその後、再び「テンイチ」と再会したのはおよそ15年ほど前、それも広島でのことでした。当時広島大学のキャンパスがあった東千田の一つ手前の電停「鷹野橋」のすぐ目の前。就職して間もない頃にそこに天下一品の看板を見た私は、突然京都を思い出したかのようにふらふらと店内へ入ると、いつのまにかこってり味を、しかも大盛りで注文してすすっていました。つまりテンイチのラーメンは、私にとっては「10年殺し」の恐ろしいシロモノだったんです。

一昨年私は20年ぶりに京都に戻ってきて、再び「本場」のテンイチをいつでも食べれるようになったわけですが、だからと言って「病みつき」になったかというとかなり微妙。この総本店と言えど私の中のベストワン、とは言えません。どうやらここのラーメンは、私にとっては遠くで京都を思い出すために食べるもののような気がします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年9月 | トップページ | 2004年11月 »