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2004/09/21

初めての青森(その2)

ringochaya

 青森と言えば津軽。津軽と言えば三味線。自然とか海産物とかりんごとか、青森で期待できるものはいろいろあると思うのですが、個人的に一番期待していたのは実は津軽三味線でした。高橋竹山など著名な演奏家のおかげで、かなり有名になった津軽三味線。広島に住んでいた頃に2度ほど聞く機会があったのですが、いわゆる「チントンシャン」ではなく叩きつける奏法は迫力満点で、やはり地元で生で聞いてみたい、と思っていたわけです。

 調べてみたところ、毎日三味線の公演をしている場所は青森市内で6か所。昼間は仕事なので夜行けるところに限ると4か所あるらしい。その一つ「りんご茶屋」に7時頃「聴けますか?」と電話したらすぐに来い、と言われたので、早速タクシーを飛ばして(と言っても青森駅からワンメーター)行ってみました。

 行ってみると、そこは割合普通の飲み屋さんでした。隅の方に楽器らしきものはあるものの、座敷とカウンターがある手頃なサイズのお店です。カウンターの中では女将さんと若い女性店員が甲斐甲斐しく働いていて、お酒や料理の品揃えも料金もまあ普通。何も特別なものは無さそうな感じだったのですが、しかし8時を過ぎて雰囲気が一変します。何と、それまで働いていた店員さんが皆三味線を持ち、女将さんの音頭に合わせて弾き始めるではありませんか!女将さん自身も民謡を歌うし、板前さんまで出てきて歌うし、もう一家総出。実際、女将さんと店員の1人は実の親子で板前さんも親戚だとのことで、なんかすごくアットホームな雰囲気で三味線を味わうことが出来ました。

 考えてみれば、三味線とか民謡とか言うのは庶民の音楽です。農作業の合間の祭の日や、雪に閉ざされた冬の室内で、みんなで酒を飲みながら歌ったり踊ったりしながら育った音楽だと思います。テレビやCDで聞く三味線も悪くはないのですが、やはり津軽の「庶民」がいてこそのもの。技術的な高さや音色の美しさ等よりも、その音楽に対する「ソウル」を感じた一夜でした。

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