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2004/07/10

一人前になる、と言うこと

先日に引き続いて「ちゅらさん」のネタ。先週末にハッピーな出会いをしたエリーと文也君は今週は「結婚」に向けていろいろな人に相談するのですが、その中で「お互いに『一人前』になったら結婚しよう」と決めます。そしてそこでエリーはいろいろな人に「一人前になるということ」について質問して回るのです。

それを見ながら私自身も考えました。自分が「一人前」になったと言えるのはどんな時だったかなーと。

研究者志望の大学院生は良く「一人前と言われるには3つの基準がある」と言われます。学位を取ること、結婚すること、就職すること。この3つがそろって一人前だ、と言うわけです。学位(博士号)は、大学院生として一つまともな研究をした、と言う証明です。それに対して就職、と言うのはその研究内容と人物に対する将来性の評価。そして結婚はもちろん、社会人としての評価に繋がります。

そう言う外的な評価からすると、私は博士課程を終えた時にその3つのアイテムが揃いました。(もう15年も前の事ですけど。)でも、自分の中ではそれで「一人前」とはあまり思えませんでした。研究者は自分でテーマを探して研究を進め、論文を仕上げるところまでできて一人前。その中には申請書を書いて研究費を取ったり、学生を指導して学位を取らせると言うプロセスも含まれるわけです。私自身、それらを含めてトータルで「一人前」と言えるようになったのは、30台も半ば以降のことだったように思います。

でも、その後も修業が終ったか、と言うとそうでもないように思います。助手のポストに就いている人は次は助教授にならないといけないし、助教授はいつかは教授にならないといけない。グループの一員として働くだけでは一人前とは言えず、やはり研究室を主宰しないといけないでしょうし、研究費も沢山の人を養えるほどの大きなのを取ってこないといけないものです。すなわち上述の「3つの基準」よりも後にも沢山の基準があるわけで、それらを次々とクリアしていかないとなりません。もしかすると後から考えたら、今のこの時期はまだ半人前だったなー、とか思ってしまうのかも知れません。

結局のところ、人は常に成長するわけです。だから「一人前」と言ったって、そこで終りではないわけです。逆に言えば一人前と言う基準は逃げ水みたいなもので、どこまで行っても到達できないもの。むしろそれを目指す事に、価値があるのだと思います。エリーと文也君がどのような結論を出すのか、どの段階で一人前と判断するのか、注目したいと思います。

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