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2004/05/31

恩師の退官記念パーティー

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先週土曜日に、私の恩師の一人である藤井保彦先生の退官記念パーティーがありました。藤井先生は私が阪大基礎工学部の大学院生だったときに所属した研究室(山田安定研究室)の助教授。私は山田先生の指導を受けていたので直接の指導を受けたわけではないのですが、しかしその時期から今に至るまでいろいろな面で影響を受けています。

その一つは、中性子散乱に関してです。藤井先生は阪大から筑波大の教授を経て東大物性研の中性子散乱研究施設の施設長を務めて来られたのですが、その間は私もその施設の装置立ち上げに関わったため、いろいろな面でお世話になったというか、むしろ藤井先生の存在がなければ私の仕事は何もできなかった、と思います。

また、私はここ10年ほど高圧の実験をしてきたのですが、それを発想したのは藤井先生との関わりがあったから。阪大時代に高圧実験をしているのを横目で見ていたことが、今の研究に結びついているように思えます。

更に、私がテニスをするようになったのも藤井先生の影響だと言えます。藤井先生とは本気で共同研究をしたことはなく共著の論文は一編もないのですが、公私共にさまざまなところで影響を受けた先生は間違いなく「恩師」の一人だ、と言えるのです。

藤井先生が今回東大を退官するのはもちろん定年を迎えたからなのですが、しかし実際には今後原研の中性子科学研究センターのセンター長として、リーダーシップを発揮するためというのが本当のところ。それを反映してかこのパーティーには「お別れ」と言うような湿っぽさは微塵もなく、むしろ非常に活気に満ちた会で、まだまだこれからがんばるぞという感じでした。私ももっと、頑張らなければ!

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2004/05/20

梅花女子大のブログ戦略

昨日は日帰り出張で大阪に行ってきて、その行き帰りに東海道線の新快速に乗りました。その帰りの便でふと、周りの広告が全部統一されていることに気がつきました。良く見ると、それは茨木市にある梅花女子大のもの。何でもブログで学生や教官が発信してますよ、と言うのがウリで、それを大々的に宣伝していた、と言うわけです。

本格的な少子化の時代を迎えて、大学の経営はどこも青色吐息。私学、特に女子大はどこも存続の危機か、というぐらい大変だと聞いています。梅花女子大がどう言う大学なのか、実は私自身良く知らないのですが、おそらくそう言う危機感からこのような広告を打ったのではないか、と思います。

このページを見てみると、確かに力が入っているのは良く分かりました。学生も教員もそれぞれで頑張って、何とか大学を盛り上げようとしている雰囲気は伝わってきました。しかし、本当にそれでいいのでしょうか?「はっきり言って、将来のことよりもカレシとの今後の方が気になる」と言う学生(これは中吊り広告に出ていた言葉)がいる、と言うことが、本当にこの大学の宣伝になっているのでしょうか?

何となく、ですがこの戦略には広告代理店特有の「あざとさ」を感じるのは私だけでしょうか?「どうせ今どきの女子学生なんてこんなもんだろう」的な見方があるのではないか、と思うのは間違っているでしょうか?

この梅花女子大のホームページのアドレスは、www.baika.infoですので、もし興味があったら見て下さい。そして、これが果たして本当に学生の獲得(そしてその後の就職など)に役に立っているのか。もし知っている方がいたら是非教えて下さい。

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2004/05/19

戦場のピアニスト

WOWOWで「戦場のピアニスト」を見ました。ドイツ占領下のワルシャワで、ユダヤ人ピアニストのシュピルマンが生き延びた、と言う実話を元にした映画です。第75回アカデミー賞で三部門を受賞するなど話題になった映画なので以前から見たいと思っていたのですが、予想にたがわない映画でした。

戦争の悲惨さとか、ナチスの冷酷さとか、月並みな表現の言葉は多々あると思いますが、それをいくら連ねてもこの映画を表現することはできない、と思います。私が思ったのは、戦争というものが、もう少し広げて言えば戦争を招く政治というものが、いかに個人を圧殺するか、と言うことです。イラクでは毎日のように犠牲者が出ていますし、またテロ、誘拐、そして捕虜への虐待が頻繁に起きているわけですが、これらはおそらくその場にいる個人が悪いからではない、と思います。極限状況の中で人間らしい心を押し潰されてしまった、と言うのが本当のところではないかと思います。悪いのは戦争。そしてそれを引き起こす政治です。日本政府の方々は他人事のように「自己責任云々」と言っていましたが、その前にそう言う状況を作ることに加担したことをちょっとは考えて欲しい、と私は思うのです。

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ラン・ローラ・ラン?

TAKEYAと言うパチンコ関連会社の宣伝が時々テレビで流れるんですが、あれってやっぱり「ラン・ローラ・ラン」のパクリなんでしょうか?ローラが走り回るのはベルリンだったと思うのですが、TAKEYAの宣伝はパリですよね?やっぱ。

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2004/05/10

Winny開発者逮捕

今日、データ交換ソフト"Winny"の開発者の東大の助手が逮捕されたそうです。どんなソフトもただの道具。道具を作った人が悪いわけではなく悪用した人が悪い、と言う議論もあるようです。しかしそれは違う、と私は思うのです。

大学の研究者は、真理を追求することを条件に社会に雇われている、と言って良いと思います。個々の研究者の興味や関心の対象は千差万別ですが、少なくともその分野では自分が一番良く知っている、と言う自負を持って仕事をしています。それがあるからこそ真理を追求できる。逆にそれがなければ「専門家」とは言えないわけです。

誰よりも良く知っている、と言うこと。だからこそ社会から認められている、と言うこと。この2点が、研究者の存在価値そのものです。そしてそこには必ず責任が伴います。要するに、論理的に予想できる結果に対する責任です。科学研究者は単に分かっていることを解釈するだけではなく、新しいことを導くような正しい予想をすることが仕事ですから、もし自分のやったことが社会に対して悪影響を及ぼすことを予見できなかったら、それ自体が「罪」である、と言っても言い過ぎではないのだ、と思います。

アインシュタインは、ナチを倒すためと言う名目で、アメリカの原爆開発に協力しました。しかしその結果は、広島と長崎の悲劇。アインシュタインは結果的に自分が原因を作ってしまったことに責任を感じて、晩年は反核と平和運動に貢献しました。これは単なるボランティアの精神ではなく、科学者として予見可能な事に対して正しい判断を下せなかったという、自分に対する責任の果たし方だったのだと思います。

と言うことで、私のWinny開発者に対する判定は「有罪」です。自分が作ったソフトが著作権を侵害するとは考えられなかった、と言うのは普通の社会では通用する言い訳かもしれませんが、研究者の中ではアウトです。もし本当に予見できなかったのだとしたら、それは研究者としての自分の未熟さを示すことになる。そして自分自身が社会に生かされている存在意義を否定することにもなるのです。

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ヤフーオークション

今までネットを利用した個人売買の経験は結構あるのですが、「オークション」は利用したことがありませんでした。特に必要が無かった、と言う側面もあるのですが、登録が必要な事など少々敷居が高かったことが主な原因でした。

最近、ある品物が欲しくなって(新品では手に入らないので)中古品を検索していたら、ヤフーオークションに行き着きました。私は新しいものは試したくなる性格なので、まずは登録。そしてその勢いで、目当ての品物に入札しようとしてみたわけです。しかし、残念ながら何らかの制限に引っかかったようで、入札は受け入れられず。何でもヤフーオークションには評価ポイント制度があるようで、それがある程度以上ないと入札できない、と言う制限を出品者が掛けることができるそうです。新規の私は当然そのポイントはゼロですから、その制限に引っかかった、というわけでしょう。

ネットの世界には悪意を持った人も一定数居るわけで、何らかの制限を課するのは理解できます。新規だから善意の人だろう、と解釈するのは危険なことで、むしろ悪さをした人が「人格」を変えるために新規で登録していると考える方が安全だ、と言うのは分かります。でも、私のような本当の新規の人は、いったいどうすれば良いのでしょうね?これまでの日本の社会は知らない人を善意の人と仮定することで成り立っていた、と言うことはある程度言えると思うのですが、その前提が崩れつつある、ということなのか。ネット社会と実際の社会は違う、と言うのはありつつも、少々違和感を感じる今日この頃?です。

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2004/05/04

@niftyの戦略

かつて、「ネットワークと言えばパソコン通信」と言う時代がありました。Internetはまだ大学の研究者や軍の関係者ぐらいしか使ってなくて、庶民にとっては2.4kbpsのモデムを電話線につないで通信ソフトでコミュニケーション、と言うのが主流でした。プロバイダ(とは当時は言ってませんでしたが)は「草の根BBS」の他にはNiftyやPC-VAN、日経mixなど。どこも会員向けのサービスとして会議室形式のコミュニケーションスペース(今で言うところのツリー形式の掲示板?)を提供していて、会員が色々な話題を展開していました。その中で、95年にPC-VANを抜いて最大手になったのが富士通系のNiftyServe。正確な数は知らないのですが、百以上のフォーラムにその10倍以上の会議室があって、必要な情報はほぼその中で手に入る、と言っていいぐらいだったと思います。「2ちゃんねる」は「『ハッキング』から『今晩のおかず』までを手広くカバーする巨大掲示板群」とうたっていますが、その原型は既にNiftyServe(とPC-VAN)にあった、と言って良いかもしれません。

しかし時代は移り、パソコン通信はInternetに取って代わられました。多くのプロバイダが乱立してサービス合戦を繰り広げ、webの発展によってパソコン通信の会議室はあっと言う間に時代遅れになりました。そんな中で日経mixが閉鎖され、PC-VANはBIGLOBEに統合されてプロバイダ専業になり、そしてNiftyServeもInfoWebと統合し、@niftyになって現在に至っています。その間、ニフティもいくつかの危機がありましたが、しかし何とかそれを乗り越えて現在は最大のISPとして君臨?しているわけです。

ただ、そうは言っても@niftyはISPとしてはone of them。ユーザにとってはたくさんある選択肢の一つでしかなく、安く高速に安定して接続できればどこでもいいわけです。もちろん、そういう点でも大手ならではの利点はあるかも知れませんが、しかしそれがシェアの大半を握る決定的な理由にはなりえない。となると、「@nifty帝国」実現のためにはどうしてもユーザの囲い込みが必要となるわけです。

シェアを拡大する最も有効な手は、キラーコンテンツを持つことです。@niftyに入らなければ××ができない、と言うものがあってそれがユーザに支持されれば、黙っていても人は集まってきます。思うに@niftyは、この「ココログ」をキラーコンテンツに、あるいはユーザ囲い込みの手段に使おうとしているんじゃないか、と思えてならないのです。

その理由はいくつかあるのですが、その1つめはココログに(@nifty会員は)無料の「ベーシック」、月450円の「プラス」、そして月950円の「プロ」と3つのプランがあること。これらの違いは微妙なのですが、そのさじ加減が絶妙で、ある程度以上使いこなす人は徐々にステップアップして行きたくなるような構成になっています。

2つめはmyblog.jp等のココログ外のサービスとの相性があまりよくないこと。自動的に更新情報を通知するpingがココログ内に限定されていて、よそに飛ばすような設定が出来ません。(「プロ」は知りませんが。)ココログのトップを飾るココログナビはココログ全体の総合サービスページですが、これ自体が@niftyのユーザ囲い込み戦略の最前線、と言う感じなのではないでしょうか。

しかしユーザの囲い込み、と言うのは両刃の剣です。@niftyがやっているような戦略は、ユーザに不便を強いるやり方でもあります。私は既に取り込まれているので?@niftyとココログを止めるつもりはありませんが、他のユーザにとってはそうでもない、かも知れない。むしろこの閉じたシステムが、ユーザが@niftyを止める原因になりかねない、と思うのです。

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2004/05/03

ゴールデンウィークの過ごし方

ゴールデンウィーク、と言うと観光や行楽に出かける人が多いようですが、うちは例年あまり遠出をせずに過ごしています。広島に住んでいるときは、主に庭の草むしり。この時期はちょうど雑草が育ってくる頃なので、休み中に一日は気合いを入れてむしってました。そして綺麗になった庭でバーベキューをしたりして。GWはどこに行っても人が多いし、そもそも大学はカレンダー通りなので長期で休みを取るわけにもいかない、と言う事情もありました。

今年は、家族で京都に住む1年目。マンション住まいなのでむしる草も無く、外でバーベキューをするわけにもいきません。と言うわけで、とりあえずご近所に観光に行くことにしました。

で、一昨日は家族3人でまずは京都駅へ。原廣司氏による近未来的なデザインは、できたときには「京都らしくない」と不評の方が多かったように思いますが、こう言う新しいものを伝統の中に取り込んでしまうのが京都の街のすごいところ。中央の吹き抜けと大階段に、妻と息子は大喜び?でした。そしてその後、七条堀川の西本願寺界隈を散策して、壬生の新選組屯所跡へ。八木家を訪ねて、芹沢鴨が襲われたときに躓いた木の机などを見て来ました。

昨日は、宇治橋から平等院方面に行ってきました。住まいは宇治市の北部なので、平等院までは自転車で30分。GWでどこでも渋滞している中ですいすい行けて良かったのですが、しかしさすがに平等院周辺は人が多かった。冬に行った時にはガラガラだったのに... 半日で行って帰って来たのですが、少々気疲れしてしまいました。

今日と明日は天気予報も良くない(今日は結局夕方まで降らなかったけど)ので家でゆっくりして、明後日は大阪の長居まで行ってJリーグを見て来ます。「最下位決戦」となるC大阪×広島で、もちろんサンフレッチェの応援のため。このゴールデンウィークが楽しかったと思うか、それともそうでもなかったと言うことになるかは、全てこの試合次第、と言えるかも?

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2004/05/01

陽はまた昇る

西田敏行さんが主演の表題の映画を見ました。VHSビデオ開発のドラマ、と言うことで「プロジェクトXみたいなものかな」と思って見たのですが、その通りでした。(^_^;) でも、私自身はああいう実話系の話が好きなんですけどね。(たぶんあんな綺麗事ばかりでもなかったんだろうな、と思いつつ。)

ところでこの中で主人公が言った次のセリフは、なかなか胸に響きました。

「やさしい戦いに勝つよりも、厳しい戦いで負けることの方が強くなれる」

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