2025/03/28

京都戦に向けて

明日はJ1リーグ第7節。サンフレッチェはアウェイで京都サンガと対戦します。
 昨年は前半に低迷しながらも夏場の補強をきっかけに急浮上して14位でフィニッシュした京都は、躍進の立役者だったラファエル・エリアスを完全移籍に移行させて、更なる上位進出を目指して今シーズンに臨みました。そして今季も開幕から3試合未勝利でスタートしたものの、その後は盛り返して現在11位に付けています。今季のこれまでの公式戦の戦績は次の通り。
1A ●0-2 岡山  【岡】田上、木村
2H △1-1 浦和  【京】ラファエル・エリアス、【浦】チアゴ・サンタナ
3A △1-1 神戸  【京】マルコ・トゥーリオ、【神】佐々木
4A ○1-0 川崎F 【京】奥川
5H ●0-1 福岡  【福】紺野
6A ○2-1 清水  【京】ラファエル・エリアス、ジョアン・ペドロ、【清】北川
YLC1 ○2-0 鳥取  【京】中野、ラファエル・エリアス
 前節は前半35分にPKで先制点を奪うと後半22分に追加点を奪い、終盤の清水の猛攻を凌ぎ切って今季2勝目を挙げています。また先週行われたYBCルヴァンカップの鳥取戦は、攻守に格の違いを見せつけて勝利を収めています。今季はここまでホームでの勝利がないだけに、明日はアグレッシブなサッカーで勝ち点3を狙ってくるに違いありません。
 対するサンフレッチェですが、体調不良で柏戦を欠場した田中聡は戻ってきているとのこと。また出場停止を消化したジェルマンと移籍したばかりの前田もベンチ入りして、現状のベストメンバーで戦うことができそうです。と言うことで、予想メンバーは次の通り。
       大迫

  塩谷   荒木   佐々木

     田中聡 中島

中野              東

   中村      加藤

     ジャーメイン

SUB:チョン、山﨑、川辺、新井、菅、井上潮、越道、前田、ジェルマン
 開幕からの過密日程を乗り越えて、十分に休養を取り落ち着いて調整できたサンフレッチェ。明日はプレスの強度で上回って、勝ち点3を持ち帰って欲しいと思います。

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なでしこジャパンに木稲、中嶋、上野

日本サッカー協会は昨日コロンビア女子代表との親善試合を戦うなでしこジャパンを発表し、レジーナから木稲、中嶋、上野の3人が選ばれました。今回選出されたのは次の23人。
【GK】平尾(新潟)、木稲(広島)、大熊(神戸)
【DF】熊谷(ロンドン・シティ)、北川(ヘッケン)、南(ローマ)、
    遠藤、髙橋、石川(浦和)、佐々木(仙台)、古賀(フェイエノールト)
【MF】清家(ブライトン)、長谷川(マンチェスター・シティ)、杉田(ポートランド)、
    長野(リバプール)、中嶋(広島)、宮澤(マンチェスター・ユナイテッド)、
    浜野(チェルシー)、松窪(ノースカロライナ・カレッジ)、谷川(バイエルン)
【FW】田中(ユタ)、上野(広島)、植木(ウェストハム)
 2月に行われたSheBelieves Cupのメンバーから山下(マンチェスター・シティ)、宝田、籾木(レスター)、三浦(ワシントン・スピリット)、林(エバートン)、藤野(マンチェスター・シティ)、千葉(アイントラハト・フランクフルト)が外れ、木稲、遠藤、佐々木、杉田、中嶋、上野が招集されています。このメンバーは来週月曜日からキャンプを行い、4/6にヨドコウ桜スタジアムで行われる親善試合を戦います。

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前田直輝の獲得を発表

サンフレッチェは昨日、浦和から前田直輝選手を完全移籍で獲得した、と発表しました。東京Vユース出身の前田は2012年に2種登録でトップチームに登録されて、高3でJリーグにデビューしました。翌年トップチームに昇格すると18試合に出場して1得点を挙げて2015年に松本、2016年に横浜FMに移籍。2018年にはシーズン途中に名古屋に移籍して、2021年まで主軸として活躍しました。そして2021年のオフにオランダ1部のユトレヒトに期限付き移籍しましたが、全治8ヶ月の重傷を負ったこともあってカップ戦を含めて2年間で16試合の出場にとどまり2023年に名古屋に復帰。昨年は生まれ故郷の浦和に移籍して24試合に出場して2ゴールを挙げましたが、今季はここまでベンチスタートが多く、初先発した第4節柏戦でもハーフタイムで交代となっていました。右サイドを主戦場とする左利きのアタッカーで、キレのあるドリブルで相手守備陣に脅威を与えられる選手で、移籍した満田や長期離脱中のアルスランの「代役」としての働きが期待できそう。広島には同じポジションに中村がいて、同タイプの小原も虎視眈々と出場機会を狙っているだけに、シャドウのポジション争いが激化するのは間違いなさそうです。

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2025/03/27

雨野強化本部長が辞任

サンフレッチェは昨日、雨野強化本部長の辞任を発表しました。サンフレッチェユース出身の雨野氏は桐蔭横浜大を経て2002年にSC鳥取に加入しましたが、2年で引退。その後市役所勤務を経て2005年からサンフレッチェユースのコーチとなり、2011年から鳥取でU-15監督やアカデミーダイレクター、ヘッドコーチなどを務めました。そして2019年にサンフレッチェの強化部に入ると、2021年からはレジーナの強化部長としてチームをゼロから立ち上げ、昨年2月からトップチームの強化本部長に就任。昨シーズン途中にはアルスラン、川辺、パシエンシアを次々と獲得してチームの2位躍進に貢献し、シーズンオフには他クラブとの競合を制してジャーメイン、田中聡、菅、井上潮を獲得するなど辣腕を振るって来ていました。しかし、ACL2の準々決勝で没収試合になったことで強化部の責任を問う声が出た(特に中国新聞)ことで、その責任を取ると言う形での辞任になってしまいました。
 ジェルマンの出場資格についてAFCに直接確認しなかったのが強化部の失態なのは確かですが、しかしとても分かりにくい特異な事象だったのは間違いないところ。ACL2のタイトルを取り逃したのは痛恨ですが、しかしそれによって雨野氏の功績が否定されることはありません。この辞任が会社としての判断か、それとも本人の決断かは知りませんが、できればほとぼりが冷める頃にまた広島に戻ってきて欲しい、と思います。

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清神社の必勝祈願

サンフレッチェは昨日、安芸高田市の清神社で恒例の必勝祈願を行いました。例年はシーズン前に行いますが、今季は1月のキャンプからずっと過密日程が続いていたためこの時期になったとのこと。中国新聞によると東選手、イヨハ選手が「祈制覇」と書かれた絵馬を奉納。神事の後にスキッベ監督が「三矢の訓」に因んだ3本の破魔矢を受け取った、とのことです。

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2025/03/26

W杯最終予選サウジアラビア戦

昨日ホームで行われたW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦は、何度かあった決定機を決めることができずスコアレスドローに終わりました。日本代表のメンバーはバーレーン戦から先発6人を入れ替えて、GK:鈴木、DF:菅原(→伊東62分)、高井、板倉、伊藤、MF:遠藤(→旗手73分)、田中、久保(→堂安62分)、鎌田(→南野83分)、中村、FW:前田(→古橋73分)。5-4-1でブロックを作り守備を固めるサウジアラビアに対して日本は70%を越えるボール支配率で攻め続けましたが、集中力の高い守備に阻まれなかなか決定機を作れません。その中で前田が2つのビッグチャンスを迎えたものの決め切れず、0-0のままハーフタイムを迎えました。その流れは後半も変わらず、日本が責めあぐねる展開が続きます。それでも伊東らが決定機を迎えましたがGKの好守にも遭って、0-0のまま試合を終えることになりました。W杯最終予選のグループCでは最強の相手、と目されていたサウジアラビアがここまで守りを固めてくるとは思いませんでしたが、しかしそれがW杯予選の現実と言うものでしょう。48チームに拡大されるW杯本大会では日本を「強者」と認めて守備を固めてくる相手が出てくることも予想されるだけに、日本代表の今後の課題の一つとして考えなければならないかも知れません。

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レジーナがトップス広島に加盟

サンフレッチェは昨日、サンフレッチェ広島レジーナがトップス広島に加盟すると発表し、猫田記念体育館で合同記者会見を開催しました。2000年に結成されたトップス広島は、1990年代後半に企業スポーツの撤退や廃部が続出していた状況への危機感からサッカー、ハンドボール、バスケットボール、バレーボールの代表者らが連携を協議する中で結成されました。最初の結成に参加したのはサンフレッチェ広島とJTサンダース、湧永製薬男子ハンドボール部、イズミ女子ハンドボール部、広島銀行ブルーフレームズの4競技5団体で、続いて広島ガスバドミントン部やNTT西日本ソフトテニス部、中国電力陸上競技部、コカ・コーラウエストレッドスパークスホッケー部が加入。その後2009年に広島東洋カープ、2020年に広島ドラゴンフライズ、2022年にはヴィクトワール広島が加わって、10競技11団体で活動していました。主な活動は県内の小中学校への選手やコーチの派遣やスポーツ教室、地域イベント等への参加で、今回のレジーナの加盟で女子スポーツの裾野が広がることを期待している、とのことです。

サンフレッチェ広島公式サイト
トップス広島公式サイト

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2025/03/25

紫熊倶楽部4月号

遅くなりましたが、紫熊倶楽部4月号(Vol. 326)を紹介します。最初の記事はヴァレール・ジェルマン選手の新加入会見の全文。続いてチョン・ミンギ選手の新加入会見の一問一答が掲載されています。「紫熊倶楽部ドキュメント」は「大迫敬介は、大海である」と言うタイトルで、大迫選手のGKとしての凄みを描いています。昨年の終盤の優勝争いの中で自ら崩れ、優勝を逃したチームの中で彼が何を感じていたか。これまでの経験を今季にどう生かすのか、彼の思いが綴られています。また久保雅義代表取締役社長のインタビューでは、組織改革やレジーナの1万人プロジェクトなど、今後に向けての改革プランを紹介しています。
 「MATCH PREVIEW」では、ACL2準々決勝2nd leg、J1リーグの柏戦、京都戦、鹿島戦、C大阪戦、岡山戦と、WEリーグのC大阪戦、千葉戦、長野戦、東京戦の展望を書いています。また満田選手とのキャンプ中のやり取りを紹介しながら、G大阪への期限付き移籍が決まった経緯を書いています。
 「READERS AREA」を挟んで後半のカラーページで取り上げられているのは、青山コーチと田中聡、トルガイ・アルスラン、マルコス・ジュニオール、中村草太、井上潮音の各選手。「MATCH REPORT」はスーパーカップの神戸戦とACL2のナムディン戦の2試合、J1リーグの町田戦、横浜FM戦、清水戦、横浜FC戦と、WEリーグの仙台戦です。そして最後は、レジーナ選手名鑑、SIGMA CALENDER、紫熊短信となっています。
 サンフレッチェオフィシャルマガジン「紫熊倶楽部」は税込396円。エディオンピースウイング広島のオフィシャルショップ、広島県内の大手書店、及び東京・銀座のtauで販売中です。また通販はオフィシャルオンラインショップからどうぞ。

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2025/03/24

大阪体育大との練習試合

昨日、大阪体育大学との練習試合が45分×2本で行われ、3-0で勝ちました。得点は1本目の28分と2本目の22分にジェルマン、30分に宗田(ユース)でした。試合出場が少ないメンバーとユースの選手が出場したそうで、モバイルサイトによると「試合感覚が乏しいというところに問題を抱えているのが見えた」(スキッベ監督)とのこと。セットプレーで2点、カウンターで1点取ったものの、相手の方が「いいチャンスが多かった」そうです。またイヨハが実戦に復帰して、35分ほどプレーしたとのこと。今週は京都戦に向けて、新たな競争が始まることになりそうです。

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2025/03/23

WEリーグ第15節千葉戦

昨日アウェイで行われたWEリーグ第15節ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦は、上野と呉屋のゴールで4試合ぶりに勝利しました。
 レジーナの先発は前節と同じで、以下の布陣で戦いました。
       木稲

塩田   左山  市瀬   藤生
(→呉屋79分)
     渡邊  小川(→李90分)

瀧澤            松本(→柳瀬57分)

     上野  中嶋(→嶋田79分)
     (→早間90分)

SUB:藤田、古賀
 対する千葉は、GK:望月、DF:大熊(→増田87分)、蓮輪、林、MF:城和、(→根津87分)、北村、岸川(→オネイルHT)、山口、FW:大澤、小林、小川由(→藤代67分)、と言うメンバーでした。立ち上がりから攻勢に出たのは千葉。1分には大澤のシュートを木稲が弾き、こぼれ球を山口がシュートしましたが身体を張ってセーブ。続いて2分には小川由にミドルを打たれましたが木稲ががっちりとキャッチします。その後は広島がペースを握り、11分には藤生のスルーパスで中嶋が抜け出し、瀧澤がシュートしましたがブロック。続いて瀧澤のクロスを上野がヘッドで狙いましたがGKが何とか触ります。続いて16分には藤生のロングクロスがゴールに向かいましたがバーの上に外れ、19分には松本がミドルを放ちましたが枠外に外れます。そして前半25分、高い位置で中嶋がボールを奪うと上野がハーフウェイラインから超ロングシュートを放つと無人のゴールに飛び込んで、広島が先制点を奪いました。
 その後も広島がペースを握りつつ試合を進めます。対する千葉も32分には岸川がヘッドで狙いましたが枠外。41分には大熊のミドルシュートがゴールを襲いましたが木稲が好反応で防ぎます。後半に入ると千葉は左サイドにオネイルを投入して揺さぶりますが、広島も対応して拮抗した時間が続きます。後半12分には柳瀬が反転シュートを狙いましたがDFがブロック。続いて藤生のクロスに合わせた上野のヘッドはバーに弾かれます。その後も広島は千葉を押し込んで、上野、柳瀬、中嶋らがシュートしましたが千葉も必死で守ります。そして後半34分、右から瀧澤がCKを入れると、嶋田の落としを呉屋が押し込んでリードを広げます。その後は千葉も攻勢に出てきましたが広島の守備は崩れず、無失点で試合をクローズさせました。
 試合後に吉田監督は「自分たちが課題としている試合の入りのところで決定的なピンチを迎えてしまったことは、この先の反省材料として修正していかなければいけない」と反省しつつも、その後は選手たちがしっかりと立て直してプラン通りに勝利したことを評価しています。後半戦に入って失点は減ったものの得点力不足に苦しんでいたレジーナでしたが、流れの中で何度もチャンスを作り、2点を取って勝利したことは自信になるはず。残り7試合を全部勝つつもりで、今後の戦いに臨んで欲しいと思います。

試合経過 サンフレッチェ広島公式サイト
千葉公式サイト
WEリーグ公式サイト

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